カンタス航空は2023年11月15日、子会社のカンタスリンクが12月中に受領を予定するエアバスA220-300型機の初号機「機体記号:VH-X4A」を公開しました。
初号機は、カンタス航空が1994年から展開する先住民アボリジニを讃える「Flying Art Series」の特別塗装機“Minyma Kutjara Tjukurpa”で登場。デザインは、広大なオーストラリアを横断し故郷に帰る姉妹の夢物語が描かれています。塗装作業は、A220の製造拠点のあるカナダ・モントリオール近郊のエアバス・ミラベル工場で約2週間かけて行われました。
同社はA220-300を29機導入予定。初号機「VH-X4A」は、ビジネスクラス10席、エコノミークラス127席、計137席仕様で、当面はメルボルン/キャンベラ線で運用される計画です。2025年半ばまでに6機が到着する予定で、メルボルン・ブリスベン・シドニーとキャンベラ・ホバートを結ぶ国内線で運航し、順次ボーイング717型機を置き換えます。
これまで登場した5機の「Flying Art Series」特別塗装機は、日本にも多く飛来した初代の“Nalanji Dreaming (ボーイング747-300型機/VH-EBU)”のほか、“Wunala Dreaming (ボーイング747-400型機/VH-OJB・ボーイング747-400ER型機/VH-OEJ)”、“Yananyi Dreaming (ボーイング737-800型機/VH-VXB)”と、2018年から就航し現在も運用中の“Yam Dreaming (ボーイング787-9型機/VH-ZND)”があります。