米軍チャーターで突如飛来したNFLチーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」塗装機や、メキシコから日本へ初めて飛来した貨物機などが話題になりました。ティーウェイ航空で運用を開始したA330-200など、直近の2024年7月5日〜11日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
7月5日・新千歳空港
オーサム・カーゴ エアバスA330-200型機 「機体記号:XA-DUR」
「Awesome (素晴らしい)」機体が北海道にやってきました。メキシコの貨物専用航空会社で、元アリタリア航空の機体を使用して貨物事業を行っています。日本初飛来でメキシコシティからアメリカ・アンカレッジを経由して、新千歳空港に降りたっています。
7月6日・横田基地、岩国基地
オムニエアインターナショナル ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N225NE」
在日米軍に関連するチャーター便で、定期的に日本に訪れているオムニエア。普段は同社ノーマルカラーの機体が使用されていますが、この日は機材繰りの影響からかアメリカのNFLチーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」向けに使用される、VIP仕様の機体が使用されました。同チームのシンボルカラーである、星条旗をイメージした塗装が施されています。
7月6日・関西国際空港
ユナイテッド航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:N2352U」
4月2日「N2748U」、6月30日「N2331U」に続き、普段は777-200ERで運航される大阪(関西)〜サンフランシスコ線に長胴型の777-300ERが投入されました。また、これまで2回の飛来は旧塗装機であったため、今回初めて同路線に現行塗装機が使用されました。
7月8日・横田基地
アトラス航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号:N485MC」
物流フォワーダー「フレックスポート」のカラーリングを施した機体が飛来しました。2023年からアトラス航空が運航を担っています。同カラー初号機の「N454PA」が2023年10月28日に横田基地へ、2024年4月に中部国際空港に飛来していますが、「N485MC」は同カラーリングとなってから日本初飛来になりました。
7月9日・福岡空港
全日本空輸(ANA) ボーイング777-300ER型機 「機体記号:JA792A」
長距離国際線仕様の777-300ERが同日、羽田〜福岡間の国内線に2往復投入されました。機材変更によるものとみられ、福岡空港では珍しい来客になりました。
7月9日・羽田空港
全日本空輸(ANA) ボーイング767-300ER(BCF)型機 「機体記号:JA8358」
機齢約32年、ANA最古参機材が退役し羽田空港からアメリカ・アンカレッジ経由でサザンカリフォルニアロジステクス空港(ヴィクターヴィル)にフェリーされました。同機は1992年に国際線向けの機材として導入。大阪(関西)〜ミャンマー・ヤンゴン線など中距離・近距離国際線で活躍後、2009年に貨物機へ改修され活躍を続けていました。
【関連記事:ANA“最年長”の767BCF「JA8358」 アンカレッジへフェリー、退役か】
7月9日・羽田空港
エア・カナダ ボーイング787-9型機 「機体記号:C-GWUU」
ソウル(仁川)発トロント行きが、航路を変更し深夜の羽田空港にダイバートしました。23時過ぎに着陸し、翌10日午前1時過ぎに再びトロントへ向けて出発しています。
7月10日・福岡空港、成田空港
ティーウェイ航空 エアバスA330-200型機 「機体記号:HL8211」
同社A330-200初号機が日本へ相次いで初飛来しました。同機は4月まで大韓航空で活躍していましたが、6月1日からティーウェイ航空へ移籍しソウル(金浦)/済州島の国内線で運用されていましたが、ソウル(仁川)へ移動し国際線での活躍を開始しています。同社は2022年からアエロフロート・ロシア航空で運用されていたA330-300を3機運用していますが、今後はA330-200も増機されるものとみられます。
7月10日・静岡空港
北京首都航空 エアバスA320neo型機 「機体記号:B-1248」
4年5か月ぶりに、静岡〜杭州線の運航が再開されました。同路線は2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で運休となっていました。夜間発着ですが、週2便が運航される計画です。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?