先週から引き続き、日本各地へ飛来したドイツ空軍・スペイン空軍・フランス空軍機や、新千歳空港と横田基地に飛来した民間の空中給油機などが話題になりました。サッカーチームの豪華チャーター機や大韓航空ピカピカの新造機など、直近の2024年7月19日〜25日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
7月19日・羽田空港
オーストラリア空軍 ダッソー ファルコン 7X型機 「機体記号:A56-001」
オーストラリア空軍のファルコンが羽田空港に飛来しました。18日に到着し、翌19日に出発しています。飛来目的は不明ですが、要人輸送を行ったものとみられます。
7月19日・百里基地(茨城空港)
フランス空軍 エアバスA330-200MRTT型機 「機体記号:F-UJCR」
フランス空軍 ダッソー ラファール戦闘機 「機体記号:359 & 361」
フランス空軍 エアバスA400M輸送機 「機体記号:F-RBAS」
日仏共同訓練のため、航空自衛隊・百里基地(茨城県)へフランス空軍機が多数展開しました。フランス側の参加部隊からはラファール戦闘機、A400M輸送機、A330MRTT空中給油機などが参加しています。
7月19日・千歳基地
ドイツ空軍 ユーロファイター・タイフーン戦闘機 「機体記号:31+28」
ドイツ空軍 ロッキード・マーティンC-130輸送機 「機体記号:55+03」
スペイン空軍 ユーロファイター・タイフーン戦闘機 「機体記号:C.16-40」
北大西洋条約機構(NATO) エアバスA330-200MRTT型機 「機体記号:T-057」
引き続き、続々とドイツおよびスペイン空軍機が飛来しました。日独西共同訓練「ニッポン・スカイズ24」に参加した、ドイツ空軍のユーロファイター・タイフーン戦闘機、A400M輸送機、A330MRTT空中給油機、A321輸送機、およびスペイン空軍ユーロファイター・タイフーン戦闘機、A400M輸送機のほか、予定に公表されていなかったドイツ空軍のC-130輸送機や、北大西洋条約機構(NATO)保有機なども飛来しています。
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7月21日、25日・千歳基地、横田基地
メトレア ボーイングKC-135Rストラトタンカー空中給油機 「機体記号:N573MA」
アメリカ軍などへ空中給油サービスを提供する民間会社「メトレア」の空中給油機ストラトタンカーが、千歳基地に飛来しました。今回は同基地へ展開していた、ドイツ空軍向けに任務を行ったものとみられます。その後、アメリカ空軍・横田基地(東京都)にも飛来しています。同機は1964年にアメリカ空軍で運航を開始。2000年からシンガポール空軍で運用され、2020年から同社のフリートに加わっています。
7月21日・館山航空基地
海上自衛隊 UH-60J救難ヘリコプター 「機体記号:8975&8976」
海上自衛隊・館山航空基地(千葉県)にて、「ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024」が開催されました。展示飛行では、2機のUH-60J救難ヘリコプターによる最終展示フライトと除籍式典を実施。最後の勇姿を見せました。
7月21日・目達原駐屯地
陸上自衛隊 AH-64D攻撃ヘリコプター 「機体記号:74501」
陸上自衛隊・目達原駐屯地(佐賀県)にて、創立70周年を記念する「夏の一般開放」を開催しました。AH-64Dによる訓練展示や、UH-60JA、UH-2などが地上展示されました。
7月21日・小松基地(小松空港)
航空自衛隊 T-4練習機 「機体記号:36-5697他」
航空自衛隊のアクロバット専門チーム「ブルーインパルス」ご一行が、小松基地に飛来しました。これは、京都府宮津市の市制施行70周年記念事業の一環として行われた展示飛行のためで、同基地を拠点として実施されました。「ブルーインパルス」は約30分間、日本三景の景勝地「天橋立」上空などで展示飛行を行いました。
7月22日・関西国際空港
エアXチャーター エアバスA340-300型機 「機体記号:9H-BIG」
日本へは常連であるエアXチャーターのVIP機が、関西国際空港に飛来しました。タイのバンコクから到着しています。日本への飛来は、サッカークラブ「インテル・マイアミCF」のチャーター機として飛来した2024年2月以来です。
7月22日・成田空港
カタールアミリフライト エアバスA340-200型機 「機体記号:A7-HHK」
カタールの要人輸送を担う「カタールアミリフライト」の4発機が成田に姿を見せました。同機の日本への飛来は、2020年以来。世界でも絶滅危惧種の短胴型(長距離型)である、貴重なA340-200です。
7月23日・羽田空港
アエロネクサス・コーポレーション ボーイング767-300ER型機 「機体記号:ZS-NEX」
VIP仕様の767が羽田にやってきました。ロンドン・スタンステッド空港からアゼルバイジャン・バクーを経由して到着しています。イングランド・プレミアリーグのアジアツアー向けに運航された機体で、同チーム公式SNSでは客室や操縦室での様子が公開されています。27日に国立競技場でJリーグのヴィッセル神戸と対戦します。
7月23日・入間基地
ドイツ空軍 エアバスA400M輸送機 「機体記号:54+33」
千歳基地へ展開していたドイツ空軍のA400M輸送機が、航空自衛隊・入間基地(埼玉県)に立ち寄りました。可変機能を備えた8枚のプロペラが特徴の、見た目にもとてもかっこいい機体です。
7月23日・新潟空港
航空自衛隊 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:80-1111」
訓練で新潟空港へ政府専用機が飛来しました。同型機で運用されるようになってから、新潟へは初めて訪れています。
7月24日・静岡空港
フンヌ・エアー エンブラエル190型機 「機体記号:JU-8811」
静岡〜モンゴル・ウランバートル間を結ぶ、直行チャーター便の運航がスタートしました。今後、7月28日(日)、8月1日(木)、4日(日)、9日(金)に運航する計画で、ビジネスクラス6席、エコノミークラス92席仕様のE190を投入します。
7月25日・中部国際空港
コムラックス・アルバ ボーイング787-8型機 「機体記号:P4-787」
23日にスペイン・ビトリアから関西国際空港に飛来した787が、セントレアまで移動しました。昨年の飛来時とは異なるカラーリングです。
7月25日・成田空港
大韓航空 ボーイング787-10型機 「機体記号:HL8515」
同社初の787-10が成田〜ソウル(仁川)線で初就航しました。スライドドアを備えた個室タイプの新仕様ビジネスクラス「プレステージ・スイート2.0」を搭載しています。期間限定で成田線へ投入する計画です。
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以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?