沖縄県の普天間飛行場へ突如飛来したボーイング707や、ベトナム航空の進化したハイブリット塗装機などが話題になりました。イタリア空軍機のバリュエーション豊かな大量飛来など、直近の2024年8月2日〜8日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
8月2日、6日・福岡空港
フンヌ・エアー エンブラエルERJ190型機 「機体記号:JU-8811」
日本各地でチャーター便を運航するモンゴルのフンヌ・エアー。福岡〜ウランバートル間でチャーター便を運航しました。同空港へは、2014年以来の飛来でした。
8月2日、7日・中部国際空港
ベトナム航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:VN-A356」
同機は2019年から2020年の間、カンボジア・アンコール航空で運用されていた関係から、現在ベトナム航空では当時の塗装を残したまま運用されています。4月の日本飛来時は(写真3枚目参照)、エンジンカウルの一部がベトナム航空塗装のものに交換されていましたが、今回機首のレドームもベトナム航空塗装のものへ交換されていることが確認されました。
8月3日・成田空港
アイスランド航空 ボーイング757-200型機 「機体記号:TF-LLL」
世界一周ツアーでお馴染み、アイスランド航空の757がアメリカ・アンカレッジから飛来し、6日に上海(浦東)へ出発しています。6月にも成田へ訪れており、日本への飛来実績が多い機体です。
8月3日・普天間飛行場
オメガ・エア ボーイング707-300型機 「機体記号:N707GF」
アメリカ軍向けに空中給油のサービスを提供する「OMEGA Aerial Refueling Services」の、古参707が普天間基地(沖縄県)に飛来しました。2月にも同社のDC-10が同じ県内にある嘉手納基地へ飛来しており、今回も空中給油のサービスを提供したものとみられます。
8月3日・成田空港
フィジー・エアウェイズ エアバスA330-200型機 「機体記号:DQ-FJT」
これまで成田空港発着のナンディ線は、主に夜間発着で運航されていましたが、同日から日中帯に見ることができるようになりました。運航スケジュールの変更に伴うもので、早朝に到着し夕方に出発します。
8月4日・新千歳空港
セブパシフィック航空 エアバスA320-200型機 「機体記号:RP-C4263」
同社のフリートに新しく加わったA320が、フェリーの途上で新千歳空港に飛来しました。ヴァージン・アメリカ、アラスカ航空で運用されていた機体で、アンカレッジから到着しています。
8月6日〜8日・三沢飛行場
イタリア空軍 ユーロファイター・タイフーン戦闘機 「機体記号:MM7346」
イタリア空軍 F-35AライトニングII戦闘機 「機体記号:3219」
イタリア空軍 ガルフストリームG550早期警戒機CAEW 「機体記号:MM62293」
イタリア空軍 C-130Jハーキュリーズ輸送機 「機体記号:MM62195」
イタリア空軍 ボーイングKC-767空中給油・輸送機 「機体記号:MM62228&MM62229」
航空自衛隊とイタリア空軍の共同訓練「ライジング・サン24」のため、三沢基地(青森県)にイタリア空軍機が多数飛来しました。同軍のユーロファイター・タイフーン、F-35A、G550、C-130J、KC-767以外にも、航空自衛隊からもF-35A、KC-767などが参加しています。
【関連記事:日伊F-35が三沢で共演! 共同訓練「ライジング・サン24」、8月実施】
8月8日・羽田空港
スイス空軍 ファルコン900型機 「機体記号:T-785」
スイス空軍のファルコンが羽田にやってきました。同期間にスイス大統領が来日しており、これに関連した飛来とみられます。
8月8日・中部国際空港
日本航空(JAL) エアバスA350-900型機 「機体記号:JA10XJ」
7日夜に首都圏で発生したゲリラ雷雨により、羽田空港での地上作業が中断し主に到着便の受け入れが困難になりました。各社のダイヤは大幅に乱れ、羽田行きで多数の目的地外着陸(ダイバート)が発生しました。JALのA350-900は普段、セントレアに就航していませんが、未明に新千歳空港から到着、運航打ち切りになり、翌日正午過ぎに羽田へ向けて飛び立ちました。
8月8日・横田基地
フランス空軍 エアバスA330-200MRTT型機 「機体記号:F-UJCM」
フランス空軍のA330-200MRTT空中給油・輸送機が、アメリカ空軍・横田基地(東京都)にやってきました。5日夕方に飛来し、8日午後に出発しています。
8月8日・福岡空港
オムニエアインターナショナル ボーイング777-200ER型機 「機体記号:N828AX」
アメリカ軍向けとみられるチャーター便が、福岡空港に飛来しました。同機は、ケニア航空で2005年から運用されていた機体で、2017年からはオムニエアインターナショナルがエコノミークラスのみ381席仕様で運航しています。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?