横田基地へやってきた“ナイトウォッチ”や、青森に飛来したターキッシュの特別塗装機、福岡での旅客型ジャンボ、エミレーツの初飛来機が話題に。元JALジャンボの北九州への里帰りなど、直近の2024年7月26日〜8月1日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
7月26日〜28日・福岡空港
アトラス航空 ボーイング747-400型機 「機体記号:N482MC」
米軍チャーターとして旅客型747-400が、福岡空港に飛来しました。ヴァージン・アトランティック航空で活躍していた機体で、2021年から同社でチャーター機材として運用されています。今回は、26日にアメリカ・アンカレッジから飛来。嘉手納基地(沖縄県)とソウル・仁川国際空港、福岡空港との間を数往復し、28日に福岡からアンカレッジへ直行しています。
7月27日・横田基地
アメリカ空軍 ボーイングE-4B型機 「機体記号:73-1676」
747-200をベースとした、“ナイトウォッチ”が横田基地(東京都)にやってきました。アメリカから国防長官・国務長官が来日しており、これに関連した飛来とみられます。
7月28日・新千歳空港
アトラス航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号:N487MC」
韓国・ソウルからアメリカ・アンカレッジへ向かっていた同社貨物機が、太平洋上で何らかのトラブルが発生し目的地を新千歳空港に変更しました。その後、31日にアンカレッジへ再出発しています。
7月28日・羽田空港
オーストラリア空軍 ダッソー ファルコン 7X型機 「機体記号:A56-003」
7月19日に続き、別の同軍ファルコン機が羽田へやってきました。同時期にオーストラリア外相が来日しており、これに関連した飛来とみられます。
7月29日、30日・羽田空港、成田空港
タイタン エアウェイズ エアバスA321neo型機 「機体記号:G-XATW」
フォーシーズンズが企画する世界豪華旅行「Four Seasons Private Jet Experience」の専用機が、東京へ立ち寄りました。ウズベキスタン・タシュケントから羽田へ飛来、その後成田へ飛行しています。
7月30日・北九州空港
エア アトランタ アイスランド ボーイング747-400(BCF)型機 「機体記号:TF-WFF」
福岡市動物園で飼育予定のゾウを輸送するため、ジャンボ機の貨物チャーター便が運航されました。チャーター機はバンコクから飛来、その後香港へフェリーされています。同機は2010年まで、日本航空(JAL)で「JA8901」として国際線で活躍していた機体です。JALを離れた後に貨物機へ改修され、現在はフライメタ向けにエアアトランタアイスランドが運用しています。
7月30日・青森空港
ターキッシュ・エアラインズ エアバスA330-200型機 「機体記号:TC-JNC」
青森へターキッシュの特別塗装機「KUSHIMOTO - レトロ塗装」が飛来しました。昨年同様、自衛隊向けのチャーター便とみられます。トルコ・イスタンブールから青森へ到着後、折り返し自衛隊が展開する東アフリカのジブチまで直行しています。特別塗装は日本由来のもので、同機の投入には、粋な計らいが感じられます。
【関連記事:ターキッシュが青森に!787-9初飛来、成田経由でジブチへ】
7月30日・関西国際空港
エミレーツ航空 エアバスA380-800型機 「機体記号:A6-EOE」
今年6月に就航した特別塗装機「ウィンブルドン選手権」が、日本に初めて飛来しました。26日と30日に、大阪(関西)〜ドバイ線へ投入されています。
7月30日・関西国際空港
オムニエアインターナショナル ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N342AX」
在日アメリカ軍基地では常連の機体ですが、関空では珍しい来客でした。31日に出発しており、今回も米軍関連のチャーター便とみられます。
8月1日・羽田空港
ヤマト運輸(スプリング・ジャパン) エアバスA321P2F型機 「機体記号:JA82YA」
同日より、午前3時〜午前4時台発着の深夜早朝時間帯で、羽田発着の定期貨物便の運航を開始しました。羽田~新千歳・北九州線にそれぞれ1往復ずつ就航します。
8月1日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA04WJ」
JALの新しい国際線用フラッグシップ、A350-1000の4号機が日本に到着しました。3号機と同様に通常塗装が施されています。今後は、羽田〜ロンドン線もA350-1000で運航する計画です。
【関連記事:JAL、A350-1000の4号機が羽田へ! 8月1日到着予定】
8月1日・成田空港
プロジェクト・オービス マクドネル・ダグラス MD-10-30F型機 「機体記号:N330AU」
「フライング・アイ・ホスピタル」(空飛ぶ眼科)として、40年の実績がある非政府NPO団体オービス・インターナショナルが運航する世界でも貴重なMD-10。アメリカ・アンカレッジからモンゴル・ウランバートルへ向かう途中、成田へ立ち寄りました。日本への飛来は、2023年5月の関西国際空港以来でした。
8月1日・中部国際空港
アントノフ・エアラインズ アントノフAN-124型機 「機体記号:UR-82029」
アメリカ・アラスカ州のフェアバンクスから、世界最大級の貨物機がセントレアに飛来しました。同型機の日本への飛来は、2023年9月の「UR-82008」以来です。
8月1日・中部国際空港
タイ・エアアジア・エックス エアバスA330-300型機 「機体記号:HS-XTO」
同日から、名古屋(中部)〜バンコク線に週4便で再就航を果たした同社。初便はオールホワイト塗装の機体が投入され、到着時にはウォーターサルート(放水)による歓迎を受けました。
【関連記事:タイ・エアアジアX、名古屋〜バンコク線8月1日運航再開 タイ国際航空とあわせ週15便に】
8月1日・石垣空港
日本航空(JAL) ボーイング787-8型機 「機体記号:JA848J」
8月の多客期限定で、JALの787-8が羽田〜石垣線に就航しました。ANAの787-8は現在も同路線に投入されていますが、JALの同型機は初めての投入です。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?