韓国の国土交通部は2014年11月14日、アシアナ航空が2013年7月、サンフランシスコで着陸失敗による事故を起こし、さらに安全面を無視した事例が発生していることから、行政処分審議委員会での決議として、仁川/サンフランシスコ線で45日間の運航停止処分を課すと発表しました。
国土交通部の発表では、韓国の航空法上は運航停止90日に当たるとしていますが、死者3名、重傷49名と事故当時の対応から可能な限り停止期間を軽減したと説明しています。
アシアナ航空にはこの処分に対して、異議申し立てを行う権利があります。この異議申し立てを受けて再審議が行われ、最終的な処分が確定となります。
また、この処分を行う場合、すでに予約済みの乗客への対応と代替の輸送計画を立てるため、6カ月以内に運航停止の開始日を決めて施行されます。この処分に加え、国土交通部はアシアナ航空の安全強化をめざし、運航乗務員の特別訓練などを含む安全対策を実施する予定としています。
アシアナ航空の運航停止は、2014年4月に仁川発サイパン着OZ603便、767-300でエンジン異常を無視して目的地まで飛行を継続した事例に続くものとなります。
一方、アシアナ航空はこの措置については法的対応も検討すると、朝鮮日報が伝えています。
