2015年度3四半期の緊急発進、567回に減少 中国機のみ前年同水準

2015年度3四半期の緊急発進、567回に減少 中国機のみ前年同水準

防衛省・統合幕僚監部は2016年1月22日(金)、2015年4月から12月までの3四半期の緊急発進回数は567回と発表しました。2014年度の同時期と比べ、177回の減少です。緊急発進回数の対象国、地域別の割合は推定を含め、中国機が約66%、ロシア機が約32%、その他は約2%でした。

緊急発進の総数が減少したことを受け、全ての方面隊等別で2014年度の緊急発進回数が減少しています。北部航空方面隊が前年度第3四半期までの213回から136回、中部航空方面隊が87回から25回、西部航空方面隊が65回から54回、南西航空混成団が379回から352回となりました。

対象国は中国機に373回と、前年度同時期の371回とほぼ同じ水準となっています。ロシアは183回で、前年度同時期の369回から大幅に減少しています。

なお、期間中には2015年9月15日(火)にロシアと推定される航空機が北海道根室半島沖上空を領空侵犯する事案が発生しています。この事案では、航空自衛隊のF-15戦闘機2機、F-2戦闘機2機、のべ4機が緊急発進し、通告を実施しています。

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