海保「みずなぎ」の西之島観測、噴気や火山ガスの放出は視認できず

海保「みずなぎ」の西之島観測、噴気や火山ガスの放出は視認できず

ニュース画像 1枚目:7月19日撮影、西之島周辺の変色水域の状況
© 海上保安庁
7月19日撮影、西之島周辺の変色水域の状況

海上保安庁は西之島付近の火山活動について2016年7月19日(火)、羽田航空基地所属MA722の「みずなぎ」で観測を実施、その状況を発表しました。

火口、その周辺には噴気や火山ガスの放出は視認されず、熱計測装置の撮影結果は火口付近に高温域が点在するも、5月観測時と比べ顕著な高温域は認めらなかった明らかにしています。

観測に同乗した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、6月と比べて噴気活動は一段と縮退しているとの見方を示し、「変色水域の面積減少も認められることから、熱水活動も縮退が進んでいると考えられる」とコメントしています。

今回の観測で計測した陸地の形状は、暫定値で東西、南北ともに約1,900メートルと3月の観測時から同様で、面積は約2.68平方キロメートルと6月調査時と同じでした。

この記事に関連するニュース
メニューを開く