空自のスクランブル発進、2017年度上半期は561回 前年から33回減

空自のスクランブル発進、2017年度上半期は561回 前年から33回減

ニュース画像 1枚目:空自 F-15J
© 航空自衛隊
空自 F-15J

防衛省統合幕僚監部は2017年10月13日(金)、2017年度上半期の緊急発進(スクランブル)の実施状況について発表しました。

発表によると、2017年度上半期のスクランブル発進の回数は561回で、前年同期の594回から33回減となりましたが、年間で過去最多を記録した2016年度の1,168回に近いペースで対応しています。推定を含むスクランブル発進の内訳は、対中国機に対して287回と全体の約51パーセント、対ロシア機が267回で約48パーセント、その他が約1パーセントでした。

地域別では、北海道を所管する北部航空方面隊が229回、中部航空方面隊が34回、西部方面航空隊が17回、南西諸島を所管する南西航空混成団が281回の緊急発進を実施しました。

2017年上半期の緊急発進の特徴として、中国機への発進が前年度と比較して120回減となったものの、H-6爆撃機が太平洋側を北東進、初めて紀伊半島沖への飛行を確認した件、尖閣諸島付近の領海に侵入した中国公船から小型無人機らしき物体が日本領空を飛行する領空侵犯したことなど、特異な事例を公表しています。

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