JAXAの静粛超音速機、概念設計やリスク低減試験から概念設計へ | FlyTeam ニュース

JAXAの静粛超音速機、概念設計やリスク低減試験から概念設計へ

ニュース画像 1枚目:超音速ビジネスジェット機概念
超音速ビジネスジェット機概念

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年7月31日(水)、第62回航空科学技術委員会で「静粛超音速機統合設計技術に関する技術実証構想の検討状況」について報告しました。

この研究は音速旅客機が成立するための鍵となる3要素、低ソニックブームや低離着陸騒音、低燃費の目標を満たす機体設計技術を獲得し、システムとして実現性の実証を目的としています。

検討状況についてJAXAは、超音速機開発で日本の産業界が競争力を獲得するには、要素技術を中心とした研究開発フェーズから、全機システムの技術実証フェーズに移行が必要とみています。全機システムの技術として、低ソニックブーム、低離着陸騒音低燃費を同時に満たす機体を設計し、エンジン搭載機による飛行実証が必要と言及しています。

静粛超音速機の開発動向は、アメリカ航空宇宙局(NASA)が低ブーム実証機の開発が進めており、早ければ2025年にブーム基準が提案され、低ブーム超音速機の開発環境が整う可能性があります。また、ベンチャー企業による実機開発が進み、実用化されれば競争力を有する低ブーム超音速機の開発が加速する可能性が高まっています。

今後についてJAXAは、検討中の実証システムに対し、概念設計やリスク低減試験を行い、成立性を高めるほか、実機開発で民間企業と連携し、外部有識者委員会も活用し、複数の実証構想案でトレードオフを行う予定です。このほか、認証を見据えたツール・技術の整備や、風洞試験などの技術検証活動を継続し、技術目標を同時に達成する参照機体の概念設計の完了を目指します。

なお、技術参照機の要求仕様は、乗客50人、巡航速度マッハ1.6、航続距離6,500キロメートル以上となっています。

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