川崎重工とSUBARUは2020年4月17日(金)、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴いボーイングが操業を一時休止していることを受け、787を生産調整します。川崎重工は愛知県弥富市の名古屋第一工場を4月20日(月)から5月6日(水)まで休止します。ただし、4月29日(水・祝)から5月6日(水・振休)は休暇とします。SUBARUは、航空宇宙カンパニー半田工場と半田西工場を、4月20日(月)から5月1日(金)まで一時的に操業を見合わせ、5月11日(月)から操業を再開します。
川崎重工は2005年から787の開発・量産プロジェクト事業に参画し、前部胴体、主脚格納部、主翼固定後縁を担当、SUBARUも787の開発初期段階から参画し、中央翼の開発と製造、主脚格納部の統合パッケージを担当しています。
このうち、川崎重工は2006年から2015年にかけて、787向け名古屋第一工場を拡張、2014年には世界最大級の複合材硬化炉「オートクレーブ」を導入し、生産体制を強化しています。
SUBARUは半田工場で中央翼を組み立て、中央翼と主脚格納部を組立結合した中央翼ワークパッケージとして出荷しています。
なお、ボーイングは787の3機種を製造するシアトルのピュージェット・サウンド、サウスカロライナ工場ともに新型コロナウイルスの感染者が発生し、所定の手続きに従って消毒に加え、工場の閉鎖が実施されています。