ANA、羽田で大型電気自動運転バスを試験運用 乗継客も今後利用へ

ANA、羽田で大型電気自動運転バスを試験運用 乗継客も今後利用へ

ニュース画像 1枚目:ANAの航空機と大型電気自動運転バス
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ANAの航空機と大型電気自動運転バス

全日空(ANA)は2021年2月1日(月)から2月12日(金)まで、羽田空港の制限区域内でグランドハンドリングスタッフの移動用に大型電気自動運転バスを自動運転レベル3相当で試験運用します。

この試験運用は、国土交通省が自動走行向けに試験的に作成した高精度3次元地図を使い、走行の安定性向上、遠隔制御性、操作対応性などを検証します。今後は、2021年内に航空機の搭乗客が乗り継ぎする場合の利便性向上をめざした試験運用を計画。さらに、他の空港内での交通を視野に入れた課題整理、具体的な業務設計につなげます。

試験運用は、期間中の土・日を除く計10日間の毎日9時から17時まで、第2ターミナル制限区域内で走行します。バスの走行ルートは、1周約2.5キロメートル(km)、およそ15分で運行します。

循環バスとして3台運行され、このうち1台が大型電気自動運転バスです。自動運転バスは始点の乗降場を毎時0分、15分、30分、45分と15分間隔で出発します。乗降場は5つ設けられ、各乗降場で運行される3台のバスが5分間隔に出発します。

使用する車両は、ビーワイディージャパンの「K9RA」を改造した57名乗りの大型電気自動運転バスです。グランドハンドリングスタッフは、第2ターミナル内の移動にガソリン車を使用していますが、その代わりに電気バスを利用し、航空業界が抱える課題の二酸化炭素排出量の削減につなげます。

ANAは、この取り組み結果を踏まえ、搭乗客が乗り継ぎする場合の利便性向上をめざした試験運用を経て、2025年には特定条件下でシステムが全ての運転タスクを実施する自動運転レベル4相当の実現を目指します。

期日: 2021/02/01 〜 2021/02/12
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