小松基地へのF-35A配備、防衛省が地元自治体に説明

小松基地へのF-35A配備、防衛省が地元自治体に説明

ニュース画像 1枚目:三沢基地で実施された空自F-35Aとアメリカ空軍F-16CMなどによるエレファントウォーク
© U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Melanie A. Bulow-Gonterman
三沢基地で実施された空自F-35Aとアメリカ空軍F-16CMなどによるエレファントウォーク

2025年ごろ小松基地にF-35AライトニングIIを配備する方針を伝えるため、2021年6月3日(木)に近畿中部防衛局が地元自治体の小松市役所を訪れました。石川テレビが近畿中部防衛局の局長が宮橋小松市長と面会したことを伝えました。

航空自衛隊は2019年3月、F-35A戦闘機による初の飛行隊として第302飛行隊を三沢基地で新編。 2020年12月には第301飛行隊が三沢基地に移動し、F-35A戦闘機の2個飛行隊で任務にあたっています。小松基地は、防衛戦力、バランス、訓練環境などから総合的に配備先として選定されています。

【三沢基地で2個目飛行隊の編成:カエルのF-35Aお目見え

空自のF-35AライトニングIIは、ロッキード・マーティンが4機を製造、5機目から三菱重工が最終組み立てを小牧南F-35最終組立・チェックアウト施設「名古屋FACO」で担っています。F-35Aは、高いステルス性を特徴とする第5世代の戦闘機です。周辺国の戦闘機など航空戦力の近代化・増強が急速に進む中、防空戦闘に限らず、情報収集や警戒監視、対地・対艦攻撃など様々な任務に対応できるマルチロール機としての役割を担います。さらに、陸上と海上の各部隊と連携し、統合運用能力の強化が期待されています。

小松基地には、F-15J/DJ戦闘機で対領空侵犯措置に対応する第303飛行隊と第306飛行隊が配備されています。空自戦闘機の技量向上を目指して各地で指導・訓練を実施するF-15J/DJを装備する飛行教導群、いわゆるアグレッサー部隊も所在。能登半島沖の日本海には訓練空域が設定されています。日本海付近は北朝鮮の瀬取り監視、ロシアや中国機による特異な飛行が確認される地域でもあります。

報道によると、小松基地へのF-35Aの配備は2025年に4機、将来は20機程度とする計画が伝えられています。なお、防衛省はF-35BライトニングIIの配備先についても2021年度中に決定する見通しで、宮崎県の新田原基地が有力候補として選定が進んでいるとも伝えられています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く