所沢で展示中のアンリ・ファルマン、3月に解体・空自へ返還 Merci企画開催中

所沢で展示中のアンリ・ファルマン、3月に解体・空自へ返還 Merci企画開催中

ニュース画像 1枚目:1910年12月に日本初の動力飛行したアンリ・ファルマン
© 所沢航空発祥記念館
1910年12月に日本初の動力飛行したアンリ・ファルマン

所沢航空発祥記念館は、2022年2月10日(木)から3月9日(水)まで「アンリ・ファルマン機にMerciを伝えよう」を開催しています。航空自衛隊から借り、館内で展示していたフランス製「アンリ・ファルマン機(アンリ・ファルマン1910年型)」が3月に返還されることが決まり、「ありがとう(Merci)」を伝える企画です。

所沢航空発祥記念館での展示は2019年8月に始まり、これまで約30万人がアンリ・ファルマンを鑑賞してきました。今回の企画は、展示期間が終わる3月9日(水)まで、館内に設置された特設コーナーで、Merciポストカードにメッセージを書き、アンリ・ファルマンへ届けることができます。

アンリ・ファルマンは2月27日(日)まで、組み立てられた姿で見学できます。3月1日(火)からは、分解と輸送作業の様子も公開されます。記念館の展示館内で作業が実施され、展示館入館券または展示館・大型映像館セット券で見学できます。

ニュース画像 1枚目:3月から解体作業も見学できる
© 所沢航空発祥記念館
3月から解体作業も見学できる

展示されているアンリ・ファルマンは、1910(明治43)年12月、当時の代々木練兵場(現・代々木公園)で徳川好敏大尉の操縦で日本初の動力飛行、1911(明治44)年には日本初の飛行場「所沢飛行場」で初飛行した機体です。退役後に所沢飛行場で保管されていましたが、戦後にアメリカへ移されました。昭和35(1960)年に日米修好100周年・日本の航空50周年記念にあわせ、当時のジョンソン基地(現・入間基地)に帰還。その後、東京・秋葉原で営業していた交通博物館での展示を経て、2008年から入間基地の修武台記念館で保管・収蔵されていました。今回、フランス航空教育団来日100周年記念事業で所沢航空発祥記念館に貸し出されていました。

ニュース画像 2枚目:かつてのアンリ・ファルマン
© 撮影:喜多川秀男 / 所沢航空発祥記念館
かつてのアンリ・ファルマン

■アンリ・ファルマン機
アンリ・ファルマン機 (原型1910年型)
エンジン:グノーム回転式50馬力
全幅:10.5m
全長:12.0m
重量:600kg
水平速度:65km/h
航続時間:4時間

期日: 2022/02/10 〜 2022/03/09
この記事に関連するニュース
メニューを開く