三菱航空機は2015年11月11日(水)、同社が開発を手がけているMRJ90、機体記号(レジ)「JA21MJ」の初飛行を行ないました。フライト後の会見で、名古屋空港の地元豊山町の小学校で授業時間に初飛行するMRJを屋上で見学する生徒たちがいたことへコメントを求められた三菱航空機の森本浩通社長は「特に豊山町は空港と歩んでいる良き理解者で、小学校のみならず、中学、高校でも理解を深めていただいている」と語り、子どもたちからも見守られている環境に感謝の意を示しました。
生産現場では今後、多くの人材が必要な状況もあり、「生まれたときから航空ファンで、(MRJの飛行する様子を見て)作ってみたい、携わりたい人が多くなり、その夢を実現したいと思ってもらえたらうれしい」と語りました。さらに、「名古屋で飛ばし、生産体制を整える中、地域に近しくなるものづくり、工場のあり方を追求していきたい」との意欲も示しました。
三菱航空機では初号機の初飛行について、県営名古屋空港に多くの人が来場し、通常の定期便も運航されることから、混乱を避けるために展望台などが閉鎖されたと聞いているとし、「MRJの飛行試験は続き、今後もフライトする様子を見ていただきたい」と多くの人に見守らた開発を進めていきたいとの意向を示しました。