海兵隊のMV-22Bオスプレイ、1月6日から空中給油も再開 防衛省が同意

海兵隊のMV-22Bオスプレイ、1月6日から空中給油も再開 防衛省が同意

ニュース画像 1枚目:夜間飛行するMV-22B
© U.S. Marine Corps / Jeanscott Dodd
夜間飛行するMV-22B

防衛省は2017年1月5日(木)、アメリカ海兵隊がMV-22Bオスプレイの空中給油を1月6日(金)から再開する旨の通知があったと発表しました。防衛省はこの措置について、「安全に空中給油を再開する準備は整ったものと考えられる」と再開を容認する姿勢です。

2016年12月13日(火)に名護市東海岸で発生した事故を受け、オスプレイ全機の飛行を停止し、構造的、機械的な要因はないと確認し、空中給油を除き12月19日(月)に飛行を再開していました。事故はアメリカ軍が調査を行っていますが、問題となった空中給油時に給油ホースとオスプレイのプロペラが接触した原因として、人的、環境要因の可能性が精査されています。

人的要因としては、搭乗員の心身の健全性を含め、搭乗員の資質、搭乗員間の意思疎通、決断力などのクルー・リソース・マネージメント(CRM)など、また環境要因としては、風、乱気流、周辺環境が発する光や降雨などをあげ、夜間の空中給油の複雑さが重なり、接触を引き起こした可能性があるとしています。

これを受け、空中給油機とオスプレイの搭乗員全員を対象に、天候や飛行条件を事故が発生した時と同じものに設定した空中給油のシミュレーターを用いた手順の確認、必要な教育と訓練を通じた上で飛行日程を組むとしています。また、海兵隊のオスプレイ、空軍のMC-130で事故を検証し、相互に連携し、飛行中の連携要領を再確認するなどとしています。

さらに海兵隊は、暗視ゴーグルを装着した空中給油等の飛行活動を含めあらゆる光度条件で低高度での飛行、空母等への着陸、狭小な区域への着陸、飛行中の緊急事態への対応等について確認を行うなどの対応や整備部隊を含む確認が行われました。

防衛省は、こうした対応についてアメリカ側が、接触を引き起こした可能性があると指摘される要因に有効と思われる対策を幅広くとっているとして、夜間の空中給油を含む再開に同意したと説明しています。

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