2021年元旦、複数の航空会社が「初日の出フライト」を運航します。「初日の出」と「初富士」を組み合わせたフライトが多く、特製おせち弁当やオリジナルグッズなども提供される人気のフライトで、2021年はANAのエアバスA380型機も登場します。
新型コロナウイルスやGoToトラベルの一時停止により、全体のフライト数は計画より半減し、大手航空会社で初日の出フライトを運航するのは、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、春秋航空日本(SPRING JAPAN)の3社のみとなりそうです。
このうち、ANAでは、羽田発に加え、初めて成田発で初日の出フライトを運航します。この成田発便で使用する機材がA380-800 FLYING HONU(フライングホヌ)です。FLYING HONUのうち、ハワイの「空」をイメージしたANAブルー塗装の1号機、機体番号(レジ)「JA381A」を使用します。羽田発便は、国内線仕様のボーイング777-200型機を使用します。
運航ルートは公表されておらず、当日のお楽しみです。いずれもおせち風弁当や記念品が用意されているほか、成田発便ではHONUぬいぐるみなど、HONUグッズもプレゼントされます。
日本航空(JAL)は、例年の羽田、成田発に加え、2021年は名古屋(セントレア)発でも「初日の出 初富士フライト」を運航します。羽田発便は富士山方面に向かい、南アルプス上空で初日の出を楽しみ、栃木の日光付近へ向かった後、羽田に折り返します。運航には国内線機材のボーイング767-300ER型機を使用します。
成田発便は南西に向かい館山沖で初日の出を観賞、その後初日の出をあびた富士山を眺め、静岡の手前で折り返し、伊豆諸島・三宅島付近を通って成田に戻る、海の風景も楽しめるコースとなっています。使用機材は国際線JAL SKY SUITE仕様のボーイング787-8型機です。
初となるセントレア発の元旦フライトは名古屋市上空を通過し、南アルプス上空で初日の出を観賞、富士山西側を通過してセントレアに戻ります。国内線機材のボーイング737-800で運航します。
なお、JALの初日の出フライトでは、おせち風弁当の提供や今治タオルハンカチなどの記念品がプレゼントされます。
春秋航空日本(SPRING JAPAN)は、成田発で初日の出フライトを運航します。まずは富士山方面に向かい、山梨と長野の上空で富士山と初日の出を観賞した後、北東に向かい日光付近上空を通過した後、成田に戻ります。搭乗記念としてオリジナルグッズがプレゼントされるほか、別料金で特別おせち料理も提供されます。
なお、初日の出フライトを企画したものの、運航中止となったのは、以下のフライトです。
・ソラシドエア
羽田発「2021年元旦 初日の出・初詣フライト」
初日の出と初富士を観賞し、宮崎への日帰り旅行を楽しめるフライト
・ジェイエア
関西発「2021年元旦 初日の出フライト」
(名鉄観光サービス企画・実施)
・日本トランスオーシャン航空(JTA)
沖縄発「2021初日の出遊覧フライト」
(中央ツーリスト企画・実施)
また、2020年元旦に初日の出フライトを運航したスターフライヤーも、2021年は初日の出フライト自体を発表していません。
今年は例年より少し閑散とした空になりそうですが、元旦の早朝、航空ファンおなじみのフライト追跡サイト「flightrader24」で富士山周辺の空に飛行機が集まる様子を自宅から確認するのを楽しみましょう。