年末年始の今週は、エバー航空の773ERで登場した新しいハローキティジェット「糖果機」の初飛来などが話題になりました。他にも、ユナイテッド航空の初登場SAF特別塗装機や、年末年始に日本各地から運航されたチャーター便など、直近2024年12月27日〜2025年1月2日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
12月27日・新千歳空港
日本貨物航空 ボーイング747-8F型機 「機体記号:JA12KZ」
新千歳空港近くに建設中の最先端半導体施設向けの貨物チャーター便として、NCAのジャンボが再び飛来しました。前日にも「JA13KZ」がオランダ・アムステルダムから到着しており、2日連続での飛来になりました。両機とも、その後成田空港にフェリーされています。
12月27日・新千歳空港
海南航空 ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:B-1388」
同日から週2便で、新千歳〜西安線が新規就航しました。羽田・成田・大阪(関西)〜北京線、成田〜西安線に続く、同社5路線目の日本路線です。初便は、737MAXが投入されています。
12月27日・新千歳空港、成田空港
ウエストスター・アヴィエーション ボーイング767-200ER型機 「機体記号:2-TSSA」
真っ黒なカラーリングが目をひく短胴の767が、2024年6月ぶりに日本へやってきました。マレーシア・クアラルンプールから新千歳空港に到着後、成田空港まで運航。年が明けて1月2日に成田〜新千歳間を往復後、成田からクアラルンプールへ向かっています。
12月27日・中部国際空港
全日本空輸(ANA) ボーイング787-8型機 「機体記号:JA874A」
特別塗装機「ANA Green Jet (グリーンジェット)」が、セントレアに初めて飛来しました。羽田〜中部〜新千歳と飛行しています。国際線共用機(時刻表上の表記は“78M”)の珍しい飛来になりました。
12月28日・静岡空港
チャイナエアライン エアバスA321-200neo型機 「機体記号:B-18106」
富士山静岡空港と台北(桃園)を結ぶ年末年始のチャーター便が、計3往復で運航されました。なお、1月19日から3月29日にかけて高雄線を定期チャーター便として、週3便(水・金・日)計31往復を運航する予定です。
12月28日・新千歳空港
北京首都航空 エアバスA321-200neo型機 「機体記号:B-9961」
同日から、新千歳〜北京(大興)線が週3便で新規開設されました。同社による新千歳空港への就航は初めてです。
12月29日・成田空港
ロイヤルブルネイ航空 ボーイング787-8型機 「機体記号:V8-DLA」
通常、A320neoで運航されている成田〜ブルネイ線が、年末年始の一部日程で787に大型化されています。12月20日・22日・27日の運航便は「V8-DLE」を投入。同社787の飛来は、2024年8月の「V8-DLD」以来でした。
12月29日・新千歳空港、関西国際空港
ガルーダ・インドネシア航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:PK-GPT」
日本発着で年末年始のチャーター便が運航されています。インドネシア・ジャカルタから新千歳に到着し、その後関空へフェリー。関空からデンパサールに向けて出発しています。新千歳へは2019年以来、関空へは2023年3月以来の同社機飛来とみられます。
12月29日・成田空港
エジプト航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:SU-GDL」
787-9で運航されている成田〜カイロ線に、年末年始のみ大型の777-300ERが投入されています。1月5日にも運航を予定。同型機の飛来は、2024年5月のサッカー関連でのチャーター便以来です。
12月30日・岡山空港
ベトジェットエア エアバスA320-200型機 「機体記号:VN-A655」
岡山桃太郎空港とベトナム・ダナンを結ぶチャーター便が運航されました。同社は日本各地へチャーター便を運航していますが、岡山空港への就航は初めてです。
12月30日・広島空港
バティック・エア・マレーシア ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:9M-LRR」
マレーシアの航空会社であるバティック・エア・マレーシアですが、広島〜シンガポール間でチャーター便を年末年始に2往復運航しました。同社機の飛来は初めてでした。
12月30日・鹿児島空港
ベトナム航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:VN-A358」
鹿児島〜ハノイ間でチャーター便が2往復運航されました。同社による鹿児島発着のチャーター便は、2024年3月以来の運航でした。
12月31日・関西国際空港
日本航空(JAL) エアバスA350-900型機 「機体記号:JA05XJ」
前日の羽田〜大阪(伊丹)線最終便が欠航したことにより、関西国際空港への臨時便が運航されました。同機は翌日、羽田空港にフェリーされています。
12月31日・関西国際空港
エバー航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:B-16740」
12月26日に運航を開始した新しい特別塗装機「Lolly (糖果機:キャンディー)」が、日本に初めて飛来しました。主に長距離路線へ投入されていますが、この日は大阪(関西)〜台北(桃園)線で運航されています。
1月1日・羽田空港
航空自衛隊 川崎C-2輸送機 「機体記号:28-1216 & 38-1217」
新年早々、羽田空港に空自の輸送機が2機やってきました。能登空港に隣接する日本航空学園で行われた「令和6年能登半島地震・奥能登豪雨犠牲者追悼式」に出席した、内閣総理大臣ら政府関係者向けに運航されています。
1月1日・成田空港
ユナイテッド航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:N24988」
2024年11月にデビューした新造機かつ特別塗装機「The Future is SAF」が、日本に初めて飛来しました。“持続可能な航空燃料(SAF)”をアピールするもので、同日はロサンゼルスから成田へ、その後は成田からデンバーまで飛行しています。
1月1日・成田空港
エア・カナダ エアバスA330-300型機 「機体記号:C-GOFV」
2023年11月以来、ひさびさに双発のスターアライアンス塗装機が日本にやってきました。前回もバンクーバーからシンガポールへの重整備用フェリー(復路はソウル・仁川経由でフェリー)でしたが、今回も同様に翌2日にシンガポール・パヤレバーへ向かっています。
1月2日・成田空港
バティック・エア・マレーシア エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-LFD」
2023年11月に運航を開始し、同日初めて日本に成田〜クアラルンプール線で飛来しました。コロナ禍までエアアジア・エックスでも活躍し、日本にも多く飛来していた機体です。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?