今週は、マレーシア航空の日本初飛来となった新型機&退役機や活発な地方発着国際チャーター便などが話題になりました。他にも、イベリア航空の新しい特別塗装機など、直近2025年1月17日〜23日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
1月17日・成田空港
イベリア航空 エアバスA350-900型機 「機体記号:EC-NIG」
就航地であるスペインの首都マドリードをPRする特別塗装機「Only in Madrid」が、2024年5月の就航から初めて日本に飛来しました。機体左側(ポートサイド)後部にのみ、マドリードの街並みなどを描いています。
1月17日・北九州空港
マグマ・アヴィエーション ボーイング747-400BDSF型機 「機体記号:TF-AMN」
747フレイターがアラブ首長国連邦・ドバイから、北九州空港に飛来しました。同機はニュージーランド航空で旅客機として運航していた機体で、2011年に貨物機へ改修。その後、数社経て2018年から同社で運用されています。マグマ・アヴィエーションの機体は、2024年5月〜6月に北九州と鹿児島に元ANA機の「TF-AMP(元JA8094)」が飛来しています。
1月17日・仙台空港
香港エクスプレス エアバスA321-200neo型機 「機体記号:B-LCL」
同日より、仙台〜香港線が週4便で新規就航しました。同路線はグレーターベイ航空、香港航空がすでに就航しており、3社が運航する路線になります。
1月17日・関西国際空港
マレーシア航空 エアバスA330-900neo型機 「機体記号:9M-MNG」
2024年11月から運航を開始した新型式A330-900neoの、同社初号機が初めて日本に飛来しました。大阪(関西)〜クアラルンプール線は通常、A330-300が投入されています。
1月17日、20日・花巻空港
日本トランスオーシャン航空 ボーイング737-800型機 「機体記号:JA05RK & JA06RK」
いわて花巻空港と沖縄の石垣空港を結ぶ、国内チャーター便が運航されました。往路は特別塗装機「2代目 ジンベエジェット」、20日の復路は「2代目 さくらジンベエジェット」を投入。2024年1月に運航されたチャーター便でも、同じ組み合わせの機体が飛来しています。
1月17日・北九州空港
ジンエアー ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:HL7216」
ジンエアー ボーイング737-800型機 「機体記号:HL8016 & HL8017」
北九州〜ソウル(仁川)線の朝便で飛来した737MAXの機材トラブルにより、代替機と1月いっぱい期間限定で増便されている午後便の3機が並ぶ、とても珍しい光景が見られました。
1月18日・花巻空港
中国東方航空 エアバスA320-200neo型機 「機体記号:B-322Q」
2020年2月から運休が続いていた花巻〜上海(浦東)線が、約5年ぶりに再開しました。期間限定での再開で、2月15日まで火曜日と土曜日の週2便を運航します。
1月18日・函館空港
エバー航空 エアバスA321-200型機 「機体記号: B-16217」
特別塗装機ハローキティジェット「粉萌機 (Pinky Jet)」が、14日から運航されている函館発着のチャーター便に投入されました。同機は昨年12月4日のデビュー以来、仙台線に固定投入されていましたが、固定解除後に早速飛来。翌19日には新千歳線で運航されています。
1月19日・山口宇部空港
アシアナ航空 エアバスA321-200neo型機 「機体記号:HL8534」
1月10日から2月2日まで、山口宇部〜ソウル(仁川)線のチャーター便が水曜・金曜・日曜の週3便で運航しています。昨年も冬と夏にインバウンド(訪日観光客)向けのチャーター便が運航されましたが、今回は約6年ぶりに日本発の利用も可能な双方向チャーター便として運航されています。
1月20日・福岡空港
吉祥航空 エアバスA321-200型機 「機体記号: B-1002」
同社による福岡〜上海(浦東)線の運航が2017年3月以来、約8年ぶりに再開されました。週4便の運航で、同社の福岡就航も2017年以来です。
1月21日・名古屋飛行場
アメリカ空軍 KC-135空中給油機 ストラトタンカー 「機体記号: 59-1492」
航空自衛隊・小牧基地(愛知県)に、アメリカ空軍の空中給油機ストラトタンカーがやってきました。空自の空中給油・輸送機KC-767と並ぶように駐機されていました。同基地への飛来は、とても珍しい光景です。
1月21日〜23日・熊本空港、長崎空港、新千歳空港
全日本空輸(ANA) ボーイング767-300ER/F型機 「機体記号: JA605F」
全日本空輸(ANA) ボーイング777F型機 「機体記号: JA772F」
ANA CARGOの貨物チャーター便として、普段就航していない阿蘇くまもと空港、長崎空港、新千歳空港にそれぞれ飛来しました。767は国内便、777は国際便として運航されています。
1月23日・中部国際空港
タイ・エアアジア・エックス エアバスA330-300型機 「機体記号: HS-XTO」
昨年7月にシンガポール航空から受領し、オールホワイト塗装で機首部分にタイ国旗のみを描いた状態で運航されていた同機。機体後部へ新たに、“Now Everyone Can Fly Xtra Long”のスローガンが追加されました。
1月23日・関西国際空港
マレーシア航空 エアバスA330-200型機 「機体記号: 9M-MTU」
2018年から2024年まで同社で運航されていたA330-200が、退役しリース会社へ返却されました。一部ロゴマークなどを消した姿で関空に飛来。フェリーの途上とみられ、給油後にアメリカ・アンカレッジへ向かいました。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?