今週は、阿蘇くまもと空港にやってきたインド空軍のC-17輸送機が話題になりました。他にも、JO1の川尻蓮さんを描いたスターフライヤー機「蓮くんジェット」の就航やANAの新登場スタアラ機など、直近2025年2月21日〜27日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
2月21日・山口宇部空港
チャイナエアライン エアバスA321-200neo型機 「機体記号:B-18108」
山口宇部〜台北(桃園)間のチャーター便が、1年ぶりに運航されました。双方向チャーターで、復路は24日に運航。両日ともにA321neoが投入されました。
2月21日・北九州空港
スターフライヤー(香港航空) エアバスA320-200型機 「機体記号:JA09MC」
昨年11月2日に北九州から那覇へフェリーされたスターフライヤーのA320。これまで、那覇空港内にある整備施設「MRO Japan」で、契約満了に伴うリース会社への返却作業を行なっていました。整備が完了し、次の使用者である香港航空「B-LPU(予定)」の塗装を纏い、約3か月ぶりに北九州の地へ。今後、準備が完了次第、約11年過ごした日本の地を離れるものとみられます。
2月22日・中部国際空港
ラスベガス サンズ ボーイング737-700BBJ型機 「機体記号:N889LS」
747SPなどを保有していたことでも知られるラスベガス サンズ。セントレアに737BBJがやってきました。同機の日本への飛来は約1年ぶりとみられます。
2月22日・熊本空港
インド空軍 C-17グローブマスターIII輸送機 「機体記号:CB-8006」
C-17グローブマスターIII自体の飛来も貴重な中、インドからの珍客が阿蘇くまもと空港にやってきました。機体両側で、ヒンディー語と英語の異なるタイトルが描かれています。熊本県からの発表によると、東富士演習場(静岡県)および朝霞訓練場(東京都)で行われている陸上自衛隊とインド陸軍の実動訓練(ダルマ・ガーディアン24)向け物資輸送等の経由空港として、熊本空港が使用されました。この復路として、3月8日〜10日にも飛来予定であるとしています。
2月22日・羽田空港
全日本空輸(ANA) ボーイング787-9型機 「機体記号:JA880A」
2016年から主に国際線で活躍する787-9ですが、中国・厦門での重整備明けに通常塗装からスターアライアンス特別塗装機へ変更されていることが確認されています。フェリーで羽田へ戻った22日から、路線投入が開始されています。
2月22日・静岡空港
航空自衛隊 ボーイングE-767早期警戒管制機(AWACS) 「機体記号:74-3503」
航空自衛隊 T-4練習機 「機体記号:16-5664」
富士山静岡空港にて、「富士山の日イベント」が開催されました。航空自衛隊浜松基地から参加した、E-767早期警戒管制機(AWACS)とT-4練習機が飛来し、デモンストレーションフライトを披露しました。
2月23日・羽田空港
ヴァージン・オーストラリア ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:VH-8IA」
2023年6月に開設された同社の羽田〜ケアンズ線。残念ながら、同日をもって運休になりました。就航当初はボーイング737-700型機を投入したほか、その後に投入された新造機である737MAXも全8機が飛来するなど、航空ファンにとっても夜に現れる話題のエアラインになっていました。
2月24日・三沢飛行場
アメリカ空軍 B-1B戦略爆撃機ランサー 「機体記号:86-0139」
アメリカ空軍の三沢基地(青森県)に、アメリカ・エルズワース空軍基地の第28爆撃航空団に所属するB-1Bが飛来しました。グアムのアンダーセン空軍基地へも展開しており、近年は日本の米軍基地でも見られる存在です。同機は、最新ステルス爆撃機B-21レイダーなどへの置き換えが進み、運用数を減らしています。
2月24日・羽田空港
マレーシア航空 ボーイング737-800型機 「機体記号:9M-MXO」
2010年11月に就航し、その後運休になった羽田〜コタキナバル線の運航が、約13年ぶりに再開されました。3月末までの期間限定で、週2便を運航する計画です。
2月26日・成田空港
エア・カナダ エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-MXO」
スターアライアンス特別塗装機のA330が成田にやってきました。恒例になっている、シンガポールへの重整備フェリー途上とみられます。今年に入り今回と同じスターアライアンス塗装機の「C-FDHG」と「C-GOFV」が、シンガポールへの往復で立ち寄ったほか、今月13日には通常塗装の「C-GHKX」が香港での重整備終了後に飛来しています。
2月26日・成田空港
カタール航空カーゴ ボーイング777F型機 「機体記号:A7-BFJ」
サウジアラビア・リヤドから、貨物チャーター便としてカタール航空カーゴが成田に飛来しました。同日中に香港へ出発しています。
2月27日・成田空港
アマゾン・エア(ハワイアン航空) エアバスA330-300(P2F)型機 「機体記号:N5897K」
中国・上海(浦東)から、貨物機へ改修されたてのアマゾン・エアが成田空港にやってきました。今年1月に「N5879K」、昨年9月に関西国際空港へ「N5827K」も、アメリカへのフェリー途上で日本へ飛来しています。今回の導入で、同社が運用するA330P2Fは9機目になりました。
2月27日・北九州空港
スターフライヤー エアバスA320-200型機 「機体記号:JA27MC」
グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー 川尻蓮さんのラッピングを施した特別塗装機「JO1 RENs JET From JAM」が、同日の北九州〜羽田線から運航を開始しました。同塗装は、川尻蓮さんの誕生日を祝う応援広告として、ファンの力で実現したものです。機体の左側(ポートサイド)のみ後部にデザインされています。また同機は2023年11月から2024年8月まで、韓国のアイドルグループ「SEVENTEEN」とコラボした特別塗装機「SEVENTEEN ‘FOLLOW’ THE CITY JET」として運航されていた機体で、奇しくもアイドル繋がりで再び注目を集めることになりそうです。
【関連記事:JAMの想いで空飛んだ!「JO1」蓮くんの特別塗装機 “チアリングアド”で実現】
こうした取り組みは、2021年に韓国のアイドルグループ「BTS(防弾少年団)」のメンバー、JIMIN(ジミン)さんの誕生日を祝う特別塗装機を、ファン「ARMY」の力で就航させたことがありますが、日本では初めてです。
【関連記事:BTSジミンの誕生日祝い、ARMYが特別塗装機を飛ばす!】
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?