今週は、メジャー軍団の帰国チャーター便の飛来などが話題になりました。他にも、空中給油機への改修が噂されるブラジル空軍のA330や、ラスベガスサンズのVIP機など、直近2025年3月14日〜20日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
3月14日・羽田空港、成田空港
ラスベガス サンズ ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N804MS」
珍客の767が早朝の羽田にやってきました。1993年からガルフ・エアやサウジアラビア王国で運用されている機体で、2005年からラスベガス サンズでVIP向け輸送で運航されています。かつて747SPなどを運用していた同社、現在はこの767やエアバスA340-500型機、エアバスA319-100型機、ボーイング737-700型機を運航しています。同機は、羽田到着後すぐに成田空港まで向かっています。
3月14日・羽田空港、成田空港
アトラス航空 ボーイング747-400型機 「機体記号:N263SG」
13日に羽田へ、ロサンゼルス・ドジャースの選手団を輸送した、元全日本空輸(ANA)の「JA404A」。翌14日に、成田空港へフェリーされました。羽田から成田という近距離移動のため、羽田空港を離陸する際は滑走距離が短い「ドッカン上り」を見せてくれました。
3月15日、16日・熊本空港、鹿児島空港
日本エアコミューター(JAC) ATR 42-600型機 「機体記号:JA01JC」
天草エアライン ATR 42-600型機 「機体記号:JA01AM」
天草エアラインが1機のみ運用する「みぞか号」ですが、定期点検実施のため鹿児島空港にフェリーされました。同空港内の日本エアコミューター(JAC)整備施設内で、重整備を受けるものとみられます。入れ替わるように、共通事業機としてJAC社の「JA01JC」が天草エアラインで運用されています。JAC機による運航は、4月24日まで予定されています。
3月17日・羽田空港
ブラジル空軍 エアバスA330-200型機 「機体記号:FAB2901」
2023年5月には、広島空港・中部国際空港へエアバスA319型機「FAB2101」と共に同型機「FAB2902」が飛来しています。この時も本務機A319に先行してA330が飛来しており、今回も次週に控えたブラジル大統領の国賓待遇での来日に、先行してやってきたものとみられます。同機は空中給油機への改修が噂されており、空中給油輸送機(MRTT・Multi Role Tanker Transport)になる前の貴重な飛来になりました。
3月18日・高松空港
タイ・ベトジェットエア エアバスA320-200型機 「機体記号:HS-VKT」
高松〜バンコク間で、双方向のチャーター便が運航されました。復路便として22日にも運航が予定されています。翌日にはベトジェットエアによる、高松〜ハノイ間のチャーター便も運航。東南アジア方面との交流が活発化しています。
3月20日・羽田空港
アトラス航空 ボーイング747-400型機 「機体記号:N263SG」
ユナイテッド航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:N2737U」
野球ファンや航空ファンが沸いた一週間も、MLB開幕戦2試合の終了と共に終わりを迎えました。深夜の羽田から、ロサンゼルス・ドジャースのチャーター機としてアトラス航空の744がロサンゼルスへ、シカゴ・カブスのチャーター機としてユナイテッド航空の773ERがフェニックスへそれぞれ帰路についています。
3月20日・成田空港
エア・カナダ エアバスA330-300型機 「機体記号:C-GKUH」
通常、カナダ国内線や大西洋路線で活躍する同社のA330。たびたび重整備のためのフェリー途上で日本に立ち寄っていますが、今回も香港へ向かう途中に成田空港へやってきました。19日にカナダ・バンクーバーから到着し、20日に香港へ向けて出発しています。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?