今週は、神戸空港で一気に4社6路線でスタートした、国際線の運航などが話題になりました。他にも、オランダやブルネイの政府専用機、新登場の特別塗装機が連発するなど、直近2025年4月18日〜24日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
4月18日・成田空港
コンドル エアバスA330-900neo型機 「機体記号:D-ANRO」
カラフルなストライプ柄でお馴染み、成田を賑わせたコンドルチャーターも最終便を迎えました。初日の3日は「D-ANRL(ベージュ)」、4日「D-ANRN(ブルー)」、17日「D-ANRI(グリーン)」と異なるカラーリングをコンプリートした後、最終便はベージュでも初日とは異なるレジの機体でした。
4月18日・神戸空港
大韓航空 エアバスA321-200neo型機 「機体記号:HL8505」
スターラックス航空 エアバスA320-200neo型機 「機体記号:B-58211」
エバー航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:B-16223」
吉祥航空 エアバスA320-200型機 「機体記号:B-6921」
神戸空港・第2ターミナルの開業に合わせ、国際チャーター便として一気に4社6路線の運航がスタートしました。大韓航空はソウル(仁川)線を毎日2便、スターラックス航空・台北(桃園)線週3便と台中線を毎日1便、エバー航空・台北(桃園)線を週2便、吉祥航空が上海(浦東)線を毎日1便と南京線を週2便運航します。初日は到着時に全便、ウォーターサルート(放水)による歓迎を受けました。
4月19日・中部国際空港
トキエア ATR 42-600型機 「機体記号:JA03QQ」
同社3号機、4日に本拠地・新潟に到着した短胴型のATR42がセントレアにやってきました。新潟空港との間を往復したのち、神戸空港にも飛来しています。初号機と2号機(ATR 72-600)の72席仕様に対し、46席仕様になっています。
4月19日・厚木飛行場
アメリカ海軍 EA-6B プラウラー電子戦機 「機体記号:160786」
アメリカ海軍 E-2D早期警戒機 「機体記号:169868」
海上自衛隊 UP-3C試験評価機(多用機) 「機体記号:9151」
アメリカ海軍・厚木基地(神奈川県)にて、「日米親善 春まつり」が開催されました。基地内に常設されている保存機のほか、F/A-18E/F戦闘機など間近に見学することができました。同じく同基地を拠点とする海上自衛隊からも、US-2救難飛行機やP-3C哨戒機ベースのUP-3C試験評価機など、さまざまな機体が展示されました。
【関連記事:“国内唯一”の保存機続々!「日米親善春まつり」で見られる 厚木基地の保存機まとめ】
4月19日・成田空港
カリッタ エア ボーイング777F型機 「機体記号:N795CK」
16日から19日にかけて、成田空港と中部国際空港にカリッタフルカラーの777貨物機がやってきました。同社は777Fを8機保有していますが、うち5機はDHLカラー、2機はオールホワイトにロゴ入りで、カリッタフルカラーの機体はこの1機のみです。
4月20日・成田空港
アエロメヒコ航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:N742AM」
3月2日から運航を開始した特別塗装機「Most On Time Global Airline」が、メキシコシティ〜成田線で初めて日本に飛来しました。同塗装は、航空データと分析ソリューションを提供するCirium(シリウム)が発表した、2024年の定時到着率ランキングで86.70%という世界一のオンタイム率を記録したことを記念しています。なお、同ランキングのアジア太平洋部門では、日本航空(JAL)が地域1位になっています。
4月20日・調布飛行場
宇宙航空研究開発機構 川崎式BK117C-2実験用ヘリコプタ 「機体記号:JA21RH」
調布飛行場(東京都)に隣接するJAXA調布航空宇宙センターで、一般公開イベントが行われました。実験用航空機の展示も行われて、普段見る機会の少ないヘリコプタなどが展示されました。
4月20日・成田空港
オムニエアインターナショナル ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N378AX」
カナダ・エドモントンから、チャーター便としてオムニエアがやってきました。その後、3時間ほどの滞在で再びエドモントンへ向けて出発しています。
4月20日・広島空港
企業所有 エアバスA318-100CJ型機 「機体記号:B-32JS」
企業所有 エアバスA319-100CJ型機 「機体記号:B-54111」
中国および台湾籍のプライベートジェットが、広島空港にやってきました。企業の所有機とみられ、両機とも16日に中部国際空港へ飛来。その後、広島空港まで運航されています。24日には「B-32JS」が、福岡空港と北九州空港に飛来しています。
4月21日〜22日・羽田空港、新千歳空港、関西国際空港
オランダ政府 ボーイング737-700/BBJ型機 「機体記号:PH-GOV」
オランダ首相の乗機として、オランダ政府の737BBJがやってきました。オランダ政府の発表によると、東京で石破総理大臣と会談したのち、新千歳空港へ移動して千歳市の半導体工場ラピダスを視察。その後、関空へ移動し大阪・関西万博のオランダ館パビリオン除幕式に参加しています。同機は2022年9月以来の日本飛来でした。
4月21日・関西国際空港
中国聯合航空 ボーイング737-800型機 「機体記号:B-208Z」
あいにくの夜間帯でしたが日本初飛来のスペマ機が、関西国際空港にやってきました。2023年に中国東方航空から移籍した機体で、その頃から北京・大興をPRする特別塗装が施されています。機体左側(ポートサイド)前部には、2019年9月25日に開港した北京大興国際空港の記念ロゴマーク「PKX BIRTHDAY YOUR DAY 925」も描かれています。
4月21日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA02WJ」
3月29日からA350-1000で初めての重整備を行なっていた2号機の「JA02WJ」が、整備を終えて19日の羽田〜ニューヨーク(JFK)線から運用に復帰しました。約1年前の運用開始から、機体両側後部に導入記念の特別塗装が施されていましたが、整備後に通常塗装へ戻されています。
4月23日・成田空港
ブルネイ政府 ボーイング767-200ER型機 「機体記号:V8-MHB」
成田空港へ大変珍しい、ロイヤルブルネイ航空の旧塗装をベースとしたブルネイ政府の767-200ERがやってきました。翌24日に、首都バンダルスリブガワンへ戻っています。ブルネイ政府の機体としては、3月に成田空港と新千歳空港へボーイング787-8型機「V8-OAS」が飛来したほか、同じ機体が2024年3月に羽田空港へ、2023年12月にはボーイング747-8型機「V8-BKH」が羽田空港に飛来しています。
4月23日・中部国際空港
Pallas Aviation C-130J(LM-100J)輸送機 「機体記号:N91BU」
C-130輸送機の民間型として運用されているL-100のアップデート版として開発されたLM-100Jが、アメリカ空軍・横田基地(東京都)から中部国際空港に飛来しました。貨物チャーターを担う、アメリカのPallas Aviationが運用。日本への飛来は、昨年10月の新千歳空港以来でした。
4月24日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA07WJ」
JALの新しい国際線フラッグシップA350-1000、この日9機目となる「JA07WJ」がデリバリーされ羽田空港に到着しました。製造スケジュールの都合により、機体記号が同機より新しい「JA08WJ & JA09WJ」が先にデリバリーされ、すでに運用を開始しています。9機目の到着により、ボーイング777-300ER型機から長距離路線を中心として置き換えが進んでいます。
4月24日・小松空港
香港エクスプレス エアバスA320-200neo型機 「機体記号:B-LCL」
香港エクスプレスによる小松〜香港線が、月曜・木曜・土曜の週3便で運航を開始しました。同路線は、コロナ禍前までキャセイパシフィック航空がA330などで運航しており、約6年ぶりの路線再開になりました。
4月24日・関西国際空港
ドバイ・ロイヤル・エア・ウィング ボーイング747-400型機 「機体記号:A6-MMM」
アラブ首長国連邦で政府関係者のVIP機として運用されているジャンボ機が、関西国際空港にやってきました。同機の飛来は、昨年6月の羽田空港以来でした。
4月24日・鹿児島空港
天草エアライン ATR 42-600型機 「機体記号:JA01AM」
定期点検のため鹿児島空港を訪れていた、1機のみ運用する「みぞか号」。この日、整備を終えて天草飛行場までフェリーされました。代打を務めていた共通事業機のJAC社「JA01JC」は、入れ替わりで鹿児島空港に戻っています。
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以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?