今週は、退役目前のアメリカ空軍A-10サンダーボルトが公開された「アメリカフェスト」の開催などが話題になりました。他にも、サウジアラビアやブラジルからのレア機や、初飛来の機体など、直近2025年3月21日〜27日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
3月21日、25日・出雲空港
ベトナム航空 エアバスA321-200neo型機 「機体記号:VN-A507 & VN-A619」
同日と25日の2日間、2024年5月以来2回目となる出雲〜ハノイ間のチャーター便が運航されました。前回と同じく、2便ともA321neoが投入されています。
3月21日・成田空港
ターキッシュ・エアラインズ ボーイング777-300ER型機 「機体記号:TC-LJJ」
通常、ボーイング787-9型機が投入されている成田〜イスタンブール線に、3月の一部日程で大型のボーイング777-300ER型機が使用されています。同型機の投入は、3月14日、17日、21日、24日、28日の5日間でした。
3月21日・成田空港
タイ・エアアジア・エックス エアバスA330-300型機 「機体記号:HS-XTN」
2023年12月から、機首部分にタイ国旗のみを描いて運航されていた同機ですが、3月14日ごろから垂直尾翼にエアアジアのロゴマーク、機体後部にスローガンが追加されているのが確認されています。それでもまだフルカラーでは無く、徐々に塗装が追加されていくスタイルなのでしょうか。
3月21日〜22日、26日〜27日・成田空港
サウディア ボーイング777-300ER型機 「機体記号:HZ-AK38 & HZ-AK41」
25日に埼玉スタジアム2002で行われた、FIFAワールドカップ26アジア最終予選・日本対サウジアラビア戦に出場する選手向けに、チャーター便が運航されました。21日夜にサウジアラビア・リヤドからサウジアラビア代表を乗せて、成田空港に到着。翌日機体はリヤドへ戻りました。復路便用の機材は26日に成田へ到着、翌27日にリヤドへ向けて出発しています。
3月21日、22日・嘉手納飛行場
アメリカ空軍 フェアチャイルドA-10CサンダーボルトII攻撃機 「機体記号:81-0967 & 81-0959」
アメリカ空軍 E-3セントリーAWACS早期警戒管制機 「機体記号:81-0967 & 78-0577」
アメリカ空軍・嘉手納基地(沖縄県)にて、一般公開イベント「アメリカフェスト2025」が開催されました。F-22ラプター戦闘機やE-3セントリーAWACS早期警戒管制機などのほか、最大の目玉は在韓・烏山空軍基地から参加したA-10サンダーボルトⅡ攻撃機でした。A-10はすでに退役が開始されていて、今回が最後になるかもしれない貴重な展示機でした。
3月22日・福岡空港
長竜航空 エアバスA320-200型機 「機体記号:B-8146」
2020年5月に就航した、中国電信(チャイナテレコム)の5Gサービス開始を記念した特別塗装機が、ようやく国際線運用されるようになりました。同サービスのブランド名称「5G hello」のロゴを描いています。長らく中国国内線運用が続いていましたが、3月7日の大阪(関西)〜杭州線投入に続き、22日の福岡〜西安線で運用されています。
3月22日・関西国際空港
中国東方航空 エアバスA321-200neo型機 「機体記号:B-32L9」
昨年10月から運用を開始した中国東方航空のA321neoが、初めて日本路線に投入されました。通常、在来型A321で運航されている大阪(関西)〜上海(浦東)線での運用で、すでに10機が運用されていますが、同日は今年1月31日に就航した「B-32L9」が投入されました。同社のA321neoはブリティッシュ・エアウェイズなどと同様に、主翼付近の大型ドアを翼上非常口の小型ドアへ変更しているタイプで、外観上少し独特な見た目になっています。
3月24日・北九州空港
ナショナル・エアラインズ ボーイング747-400BCF型機 「機体記号:N702CA」
比較的、貨物機の飛来が多い北九州空港ですが、この日はナショナル・エアラインズの機体がやってきました。アメリカから飛来し、東南アジアへ向けて出発しています。同機は、シンガポール航空で2008年まで旅客機として運航されていた機体で、以後貨物機に改修して運用されています。
3月24日・羽田空港
ブラジル空軍 エアバスA319-100CJ型機 「機体記号:FAB2101」
ブラジル空軍 エアバスA330-200型機 「機体記号:FAB2901」
令和元年のアメリカ大統領以来となる、国賓として訪日したブラジル大統領の専用機として、同国空軍の機体が羽田空港にやってきました。A330の「FAB2901」は、3月17日にも羽田へ飛来しています。両機とも27日に離日しました。
3月24日・新千歳空港
エアアジア・エックス エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-XBF」
これまでエンジンカウルのロゴマーク、機首部分の国旗のみが描かれていた同機ですが、昨年11月ごろに、胴体前部と垂直尾翼に塗装が追加されました。同機は年末にも関西国際空港へ飛来していますが、今回ひさびさの日本路線投入になりました。
3月25日・中部国際空港
リンデン・エアカーゴ L-100貨物機 「機体記号:N407LC」
C-130輸送機の民間型である、リンデンのオールホワイトL-100がセントレアにやってきました。昨年はフルカラーの「N405LC」や「N406LC」が新千歳空港などへ飛来しています。
3月25日・松本空港
アメリカ海兵隊 V-22オスプレイ 「機体記号:168606」
アメリカ海兵隊・普天間基地(沖縄県)所属のオスプレイ1機が、信州まつもと空港にトラブルのため予防着陸しました。26日16時ごろには、別のオスプレイがトラブル対応のため飛来。27日午前10時すぎに、予防着陸した機体は出発しています。
3月25日〜27日・中部国際空港
中国国際貨運航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号:B-2476」
全日本空輸(ANA) ボーイング777F型機 「機体記号:JA771F」
中国国際貨運航空 ボーイング777F型機 「機体記号:B-225A」
F1世界選手権の中国グランプリ開催地の上海から、F1貨物チャーターが日本グランプリが開催される鈴鹿サーキット(三重県)最寄りのセントレアにやってきました。前回開催地が近距離であることから日本や中国の航空会社が使用され、同じ機体が2往復する運用もされています。
3月25日・成田空港
ブルネイ政府 ボーイング787-8型機 「機体記号:V8-OAS」
ブルネイで政府専用機として運用されている787が、24日に成田空港へ飛来しました。同機はブルネイから新千歳空港に到着後、同日中に成田空港まで運航しています。同機の飛来は、昨年3月の羽田空港以来です。
3月26日・高知空港
アメリカ海兵隊 F-35BライトニングII戦闘機 「機体記号:168606」
アメリカ海兵隊・岩国基地(山口県)所属のF-35戦闘機が、25日に高知龍馬空港へ飛来しました。飛来目的は不明ですが、同空港への米軍機着陸は初めてとみられます。
3月26日・関西国際空港、成田空港
ドバイ・ロイヤル・エア・ウィング ボーイング747-400F型機 「機体記号:A6-GGP」
アラブ首長国連邦から、レアキャラの747貨物機が関空と成田にやってきました。2010年から同社で運用されていますが、長城航空「B-2429」時代の塗装が少し残った状態で今も運航中です。同機の日本への飛来は、2022年8月の新千歳空港以来です。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?