今週は、万博関連で飛来したオマーンの747やトルクメニスタン772LRなどが話題になりました。他にも、コンドル新色にANAの御召し機や、初登場のスペマ連発など、直近2025年4月11日〜17日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
4月11日・伊丹空港
全日本空輸(ANA) エアバスA320-200neo型機 「機体記号:JA216A」
天皇皇后両陛下の大阪・関西万博開会式ご臨席および視察のため、羽田〜大阪(伊丹)間で特別機が運航されました。伊丹空港着陸後、ゲート到着までの間はコクピット窓付近から日の丸が掲揚され、御召し仕様で地上走行を行いました。
4月12日・羽田空港
オマーン・ロイヤル・フライト ボーイング747-400型機 「機体記号:A4O-OMN」
3日に関西国際空港へも飛来したオマーン政府のジャンボ機。今度は羽田空港にやってきました。同時期にオマーン王族が万博視察および皇居を訪れていることから、これに関連した一連の飛来とみられます。
4月12日・羽田空港
プレジデンシャル・フライト ボーイング787-9型機 「機体記号:A6-PFE」
アラブ首長国連邦(UAE)の政府専用機として、VIP機仕様で運航されている787が羽田空港に飛来しました。先週、エミレーツ航空カラーに塗り替えられた「A6-ALN」が初飛来しましたが、同機も昨年2月に政府専用機カラーからエティハド航空カラーに塗り替えられて初の日本飛来でした。こちらも同時期にUAEの外務大臣など政府関係者が来日しており、一連の飛来はこれに関連したものとみられます。
4月12日・相馬原駐屯地
陸上自衛隊 CH-47Jチヌーク輸送ヘリコプター 「機体記号:52930」
陸上自衛隊・相馬原駐屯地(群馬県)にて、「第12旅団創立24周年及び相馬原駐屯地創設66周年記念行事」が開催されました。訓練展示としてヘリコプターによる飛行や、地上展示が行われています。地上展示されていた同機は、桜の花びらをモチーフにした特別塗装機としてお披露目されました。
4月12日・福岡空港
春秋航空 エアバスA320-200型機 「機体記号:B-8581」
10日に運航を開始した特別塗装機が、早速日本に初飛来しました。青島ビールを手がける会社のミネラルウォーターなどをPRしています。福岡〜広州線で初投入されていますが、同社A320は日本路線に多く投入されていることから、今後の飛来も期待されます。
4月13日・関西国際空港
カタール・エグゼクティブ ガルフストリームG650ER型機 「機体記号:A7-CGA」
カタールでVIP向けに運航されているガルフストリームが、関西国際空港にやってきました。政府関係者向けの飛来とみられ、カタール・ドーハと関空の間を往復しています。
4月13日・新千歳空港
デルタ航空 エアバスA330-900neo型機 「機体記号:N426DZ」
シアトル〜上海(浦東)線のデルタ航空281便が、何らかの事情により新千歳空港にダイバートしました。その後、数時間で上海まで再運航されています。
4月14日・新千歳空港
エアロK エアバスA320-200型機 「機体記号:HL8540」
「HL8540」に特別塗装が施されているのが確認されています。公式には発表がなく詳細は不明ながら、社名の“O”の部分と後部にキャラクターが描かれています。同機は、3月28日から4月13日まで韓国・泗川空港に隣接する整備会社(MRO)「KAEMS」で重整備を行っていたとみられ、その過程で特別塗装機になった模様です。初便で新千歳空港へ、その後、関西国際空港にも飛来しています。
4月14日・関西国際空港、羽田空港
トルクメニスタン航空 ボーイング777-200LR型機 「機体記号:EZ-A780」
中央アジア・トルクメニスタンの政府専用機として運航されている機体が、大阪と東京にやってきました。同国大統領の来日に合わせて運航されたとみられます。日本への飛来は、2022年9〜10月の羽田空港および関西国際空港以来。VIP機らしく、旅客機ではあまり研磨されることのない主翼・水平尾翼の前緑(リーディングエッジ)や、エンジンカウル先端がピカピカに磨かれています。
4月14日・羽田空港
アトラス航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号:N476MC」
香港からアメリカ・アンカレッジへ向かっていたアトラス航空の貨物機が、夜の羽田空港にダイバートしました。その後、丸一日滞在して再度、アンカレッジへ向かっています。
4月15日・関西国際空港
航空自衛隊 C-130輸送機 「機体記号:35-1071」
大阪・関西万博の開会式に合わせて計画されていた、アクロバット飛行隊「ブルーインパルス」による展示飛行を支援する隊員が松島基地(宮城県)へ帰還するため、C-130輸送機が飛来しました。「ブルーインパルス」による展示飛行は、悪天候のため残念ながら中止になってしまいましたが、後方支援する隊員さん達の活躍を垣間見ることができました。
4月15日・福岡空港
チャイナエアライン ボーイング737-800型機 「機体記号:B-18660」
同日から約9年ぶりに、福岡〜高雄線の運航が週4便で再開されました。同社の福岡〜台北(桃園)便は、エアバスA330-300型機またはエアバスA321-200neo型機で運航されており、高雄線では737-800を使用することから3機種で福岡空港に乗り入れます。
4月15日・伊丹空港
全日本空輸(ANA) ボーイング787-10型機 「機体記号:JA901A」
普段はアジア路線などで活躍する国際線仕様の787-10が、国内線に投入されました。羽田〜大阪(伊丹)線の2往復に投入されています。同型機の国内線仕様が、プレミアムクラスが28席、普通席が401席の計429席に対し、同機(国際線仕様)はビジネスクラスが38席、プレミアムエコノミーが21席、エコノミークラスが235席の計294席仕様になっています。
4月16日・鹿児島空港
ネットワーク・アヴィエーション ボーイング747-400F型機 「機体記号:TF-AKE」
エア アトランタ アイスランドが運航を担うネットワーク・アヴィエーションの貨物機が、鹿児島空港にやってきました。フランス・シャトールーから、アラブ首長国連邦・シャルジャーを経由して到着しています。同機は、チャイナエアラインなどで活躍した機体で、日本への飛来は昨年11月の関西国際空港以来でした。
4月16日・成田空港
日本貨物航空(NCA) ボーイング747-8F型機 「機体記号:JA12KZ」
機体後部にNCAの40周年を記念したデカールが貼り付けられました。今週から運航されているものとみられます。
4月17日・成田空港
コンドル エアバスA330-900neo型機 「機体記号:D-ANRI」
カラフルなストライプ柄でお馴染み、コンドルが復路分のチャーターとして成田空港に再びやってきました。3日に「D-ANRL(ベージュ)」4日に「D-ANRN(ブルー)」が飛来しており、今回のグリーン塗装の投入でA330の全色をコンプリートしました。18日にも運航が予定されています。
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以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?