今週は、ドンキーコングを描いたジェイエアの新しい特別塗装機の就航などが話題になりました。他にも、新年恒例の降下訓練始めや世界でも希少な3発機など、直近2025年1月10日〜16日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
1月11日・中部国際空港
フレックスポート ボーイング747-400F型機 「機体記号:N485MC」
韓国・ソウルから、フレックスポートのフルカラーをまとった747貨物機が飛来しました。アトラス航空が運航しているもので、セントレアへは初めての飛来でした。
1月11日・ハーバーシティ蘇我
千葉市消防航空隊 アエロスパシアルAS365N3ヘリコプター 「機体記号:JA119C(おおとり2号)」
ハーバーシティ蘇我(千葉県千葉市)にて、「令和7年千葉市消防出初式」が開催されました。救助活動のデモなどが行われ、千葉市消防局の航空隊に所属するヘリコプターも参加しています。
1月12日・横浜赤レンガ倉庫イベント広場
横浜市消防航空隊 アグスタウェストランドAW139ヘリコプター 「機体記号:JA131Y(はまちどり1)」
横浜赤レンガ倉庫周辺で「横浜消防出初式2025」が行われました。市内最大級の参加型イベントで、同市消防ヘリコプターも参加し航空救助訓練が披露されたほか、車両の乗車体験なども行われています。
1月12日・習志野演習場
陸上自衛隊 CH-47JA輸送ヘリコプター 「機体記号:52979」
アメリカ空軍 C-130輸送機 「機体記号:08-3177」
陸上自衛隊・習志野演習場(千葉県)にて、「令和7年 第1空挺団 降下訓練始め」が行われました。同盟国の空挺部隊も参加する新年の恒例イベントで、今年もアメリカ空軍などが参加しています。
1月13日・成田空港
アトラス航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号:N486MC」
少し風変わりなアトラス航空の貨物機がやってきました。「Apex Logistics」のロゴマークを胴体の両側に描いた機体で、横田基地への飛来実績は多いですが成田空港には2023年9月以来の飛来でした。
1月14日・成田空港
日本航空(JAL) ボーイング767-300BCF型機 「機体記号:JA621J」
JAL CARGOの旅客型からの改修機(BCF)3機目が、成田〜大連線で運航を開始しました。先にデビューしている「JA653J」「JA654J」とは異なり、初めてウィングレットを装着した貨物機です。
1月14日・伊丹空港、福岡空港
ジェイエア エンブラエルERJ-190型機 「機体記号:JA245J」
同日から、特別塗装機「JAL×ユニバーサル・スタジオ・ジャパンジェット2」が運航を開始しました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」に開設される「ドンキーコング・カントリー」のオープンを記念したものです。
1月14日・函館空港
エバー航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:B-16222」
コロナ禍前まで函館〜台北(桃園)間の定期便を運航していたエバー航空ですが、約5年ぶりに訪日観光客(インバウンド)向けのチャーター便として復活しました。今月は5便、2月に1便の計6便を運航する計画です。
1月15日・成田空港
アシアナ航空 ボーイング747-400F型機 「機体記号:HL7646」
チャイナエアラインから移籍したアシアナ航空のフレイターが、昨年11月以来ひさびさに成田空港へ飛来しました。「HL7645」も同様にハイブリッド塗装ですが、アシアナ航空の貨物部門はすべてエア・インチョンへ移管されるのに伴い、これら機体も間もなくエア・インチョン塗装へ変更されるものとみられます。
1月15日・岩国空港
ウエスタン・グローバル・エアラインズ MD-11F型機 「機体記号:N783SN」
岩国空港に世界でも希少な3発機がやってきました。隣接するアメリカ海兵隊・岩国基地向けに、米軍チャーターとして運航されたものとみられます。同社の3発機MD-11Fは、昨年オールホワイトや一部ロゴのみの機体が横田基地や岩国空港に飛来していますが、純粋なフルカラー機は2023年8月以来。「N783SN」に関しては、日本初飛来でした。
1月16日・羽田空港
エア・カナダ ボーイング767-300ER/BDSF型機 「機体記号:C-GDUZ」
1991年デビュー、機齢33年の767が羽田にやってきました。重整備のため、シンガポールへのフェリー途上での飛来でした。同機はアシアナ航空、カナディアン航空、エア・カナダ・ルージュと渡り歩き、2023年に貨物機へ改修されました。
1月16日・広島空港
スプリング・ジャパン(ヤマト運輸) エアバスA321-200(P2F)型機 「機体記号:JA81YA」
広島県が行う県内貨物(宅急便、自動車・半導体部品などの工業製品、生鮮品)の輸送を行う実証実験のため、貨物チャーター便が北九州〜広島〜成田の経路で運航されました。同空港への飛来は初めてで、3月末までに数回運航される予定です。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?