2024年もたくさんの飛行機が、日本各地の空港に飛来しました。1年の総まとめとして、毎週の【注目された飛来機】からさらに厳選して紹介します。
■ 1月9日・新千歳空港
エア・ベルギー(宏遠グループ) ボーイング747-8F型機 「機体記号:OE-LFD」貨物チャーター便として、フランス・シャトールーからカザフスタン経由で飛来した747貨物機。同機は6月にも関西国際空港へ飛来しています。2021年までサウディアで運航されていた機体で、当時のカラーリングが残された状態でした。
【“注目された飛来機情報”記事:セントレアに鬼滅!北九州へのジャンボ機飛来など】
■ 1月16日・羽田空港
ルフトハンザドイツ航空 ボーイング747-400型機 「機体記号:D-ABTK」普段は19機所有するボーイング747-8型機が投入されている羽田/フランクフルト線ですが、この日はなんと旧式の747-400が投入されました。日本路線への同機投入は、2022年12月の羽田空港と関西国際空港への飛来以来です。同社はまだ、8機の747-400を運用しています。
【“注目された飛来機情報”記事:A350-1000がアツい、羽田&新千歳には747-400も!】
■ 1月24日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA01WJ」いよいよJALのフラッグシップが羽田/ニューヨーク(JFK)線に就航しました。2号機「JA02WJ」の投入も間もなく開始される予定です。これにより、既存のボーイング777-300ER型機が同路線から退きます。
【“注目された飛来機情報”記事:青&ピンクのジンベエ岩手へ!JALフラッグシップ就航など!】
■ 2月2日〜・関西国際空港、成田空港
吉祥航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:B-209R」2023年11月8日から就航した特別塗装機「原神号」が、同日ついに日本への初飛来を果たしました。その後、関西国際空港と成田空港へ不定期で飛来し、12月の運航終了まで日本のファンを楽しませてくれました。
【“注目された飛来機情報”記事:「原神号」ついに飛来!中央ヨーロッパからのレア機も】
■ 2月21日・神戸空港
エアバス・ベルーガ・トランスポート エアバスA300-600ST型機 「機体記号:F-GSTC」ベルーガ3号機が2023年7月以来、約7か月ぶりに神戸空港へ飛来しました。これまで、通関作業のために関西国際空港を経由していましたが、今回は経由地の台北(桃園)から直接神戸空港に到着しています。同日中に関空へフェリーされ、翌22日に再び神戸を経由して帰路につきます。積荷は警察向けのH160-B型ヘリコプター2機とみられます。
【“注目された飛来機情報”記事:ウクライナ政府専用機や大型機&ベルーガの再来など】
■ 2月28日、29日・新千歳空港
アシアナ航空 ボーイング747-400型機 「機体記号:HL7428」3月25日をもって退役したアシアナの747-400。2月の新千歳線で日本路線への投入が終了しました。最後に北海道の雪と素晴らしいコンビネーションを見せてくれました。
【“注目された飛来機情報”記事:惜別アシアナ744!機齢45年のDC-10やJALカーゴ2号機など】
■ 4月17日〜・新千歳空港、成田空港
イースタン・エアラインズ ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N706KW」3月に岩国空港へ飛来し話題となった、ロールスロイスエンジン搭載かつ昔のイースタン航空塗装の767が再来。アメリカ・アンカレッジから新千歳に到着し、その後フィリピンへ向かい帰路では成田空港にも飛来しています。
【“注目された飛来機情報”記事:ジョージアからの珍客や日本初飛来の新顔、自衛隊の基地開放など】
■ 5月11日・新千歳空港
デ・ハビランド・カナダ ボーイング737-500型機 「機体記号:C-FPHS」デ・ハビランド・カナダといえば、DHC-8型機などを製造する会社。そんな同社のボーイング機が新千歳に飛来しました。社有機とみられますが、飛来理由は不明です。10日に到着し、翌11日に出発しています。
【“注目された飛来機情報”記事:メイプルリーフが舞うクラッシック737、サウディアで賑わった各地の空港など】
■ 5月27日・鹿児島空港
マグマ・アヴィエーション ボーイング747-400BCF型機 「機体記号:TF-AMP」鹿児島空港に珍客が里帰りしました。エア アトランタ アイスランドが運航するマグマ・アヴィエーションの747-400BCFは、1990年から2007年まで全日本空輸(ANA)で「JA8094」として運航されていた機体で、現在は貨物機に改修されて運用を続けています。同機は6月にも北九州空港へ飛来し、話題を集めました。
【“注目された飛来機情報”記事:鹿児島への珍客“元ANAジャンボ”や美保基地航空祭など】
■ 6月14日・成田空港
ウエストスター・アヴィエーション ボーイング767-200ER型機 「機体記号:2-TSSA」マレーシア・スバンから、珍しい767-200ERが飛来しました。元々、カンタス航空で活躍していた機体で、VIP仕様となりグーグル社などで運用されたのち、現在の所有者で運航。19日にスバンへ向けて出発しています。芝山鉄道の車内から見える位置に駐機されていたことなどからも、このレアビジターは大変話題になりました。
【“注目された飛来機情報”記事:ヤバいのたくさん来た!韓国アイドル新スペマや白カタールなど】
■ 7月19日〜・千歳基地(新千歳空港)、百里基地(茨城空港)
ドイツ空軍 ユーロファイター・タイフーン戦闘機 「機体記号:31+57」
スペイン空軍 ユーロファイター・タイフーン戦闘機 「機体記号:C.16-40」
フランス空軍 ダッソー ラファール戦闘機 「機体記号:359」
日仏共同訓練、日独西共同訓練のため、3か国の空軍機が相次いで両空港に飛来しました。戦闘機以外にも日本ではなかなか見る機会の少ない、A400M輸送機、A330MRTT空中給油機などの飛来もあり、大変な賑わいをみせました。
【“注目された飛来機情報”記事:VIP大型機多数!フランス空軍や民間空中給油機など】
■ 7月30日・北九州空港
エア アトランタ アイスランド ボーイング747-400(BCF)型機 「機体記号:TF-WFF」福岡市動物園で飼育予定のゾウを輸送するため、ジャンボ機の貨物チャーター便が運航されました。チャーター機はバンコクから飛来、その後香港へフェリーされています。同機は2010年まで、日本航空(JAL)で「JA8901」として国際線で活躍していた機体です。JALを離れた後に貨物機へ改修され、現在はフライメタ向けにエアアトランタアイスランドが運用しています。
【“注目された飛来機情報”記事:激レア機続々!青森への珍客、ナイトウォッチやJALジャンボ里帰りなど】
■ 8月23日〜・横須賀基地
イタリア海軍 AV-8BハリアーⅡ戦闘機 「機体記号:MM55032 (複座型TAV-8B)」イタリア海軍の軽空母が、海上自衛隊・横須賀基地(神奈川県)に初めてやってきました。艦載機として、イタリア海軍のAV-8B(TAV-8B)ハリアーやF-35BライトニングII戦闘機(一部空軍機)が甲板上に駐機しているのが確認でき、注目を集めました。
【“注目された飛来機情報”記事:“小さい”ルフトヴァッフェ参上!ブルーインパルス、古参707や艦上機など】
■ 9月22日・羽田空港
デルタ航空 エアバスA350-900型機 「機体記号:N522DZ」同社がオフィシャルエアラインを務める、2028年のロサンゼルス オリンピックをPRする特別塗装機「LA28」が、ついに日本へ初飛来しました。8月の運航開始以来、大西洋路線のみに投入されており、9月11日に初めて太平洋を渡り羽田にやってきました。なお、9月22日の2回目飛来からは日本路線に投入されていません。
【“注目された飛来機情報”記事:ついに「LA28」初飛来!巨大貨物機ルスランや小ぶりなエミレーツなど】
■ 10月7日・羽田空港
アメリカ企業保有 ボーイング727-100型機 「機体記号:VP-BAP」1967年就航の古参727が、アメリカからアリューシャン列島のコールド・ベイを経由して羽田空港に飛来しました。昨年10月の成田空港と関西国際空港への以来、約1年ぶりの日本飛来になりました。天空橋駅から臨めるエリアに駐機されていたこともあり、大きな注目を集めました。
【“注目された飛来機情報”記事:羽田が3発&4発機フィーバー!特別塗装や謎多きハイブリット機など】
■ 10月19日・成田空港
エア・セルビア エアバスA330-200型機 「機体記号:YU-ARD」13日〜14日に続き、成田〜ベオグラード間のチャーター便が運航されました。前回の同社フルカラー機「YU-ARC」とは異なり、特別塗装機「2027 ベオグラード万博」が投入されています。日本企業向けの現地視察を目的としたチャーター便として、2往復(フェリー便含む)が運航されました。
【“注目された飛来機情報”記事:長〜い767登場!セルビアのスペマやパンダ再登場など】
■ 11月28日・鹿児島空港
全日本空輸(ANA) ボーイング777-300ER型機 「機体記号:JA784A」ビジネスクラスが全席ドア付個室型シート「THE Room」仕様の主に長距離国際線で活躍する、特別塗装機「イーブイジェット NH」が鹿児島空港に飛来しました。羽田〜鹿児島線(NH627/630便)の機種変更として投入されたもので、この特別塗装機が羽田および成田以外の国内空港へ飛来したのは初めてでした。
【“注目された飛来機情報”記事:鹿児島にANAイーブイ襲来!新顔や圧巻の機動飛行など】
■ 12月4日〜・仙台空港
エバー航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:B-16217」ハローキティジェット「粉萌機 (Pinky Jet)」が12月4日から運航を開始しました。初便は台北(桃園)〜仙台線で、いきなりの日本初飛来かつその後も同路線に集中的に投入されています。ピンクを基調とし、ハローキティやリボン、ハートなどが描かれています。
【“注目された飛来機情報”記事:真っピンクなハローキティ就航!日本初見参のエアラインなど】
以上、2024年に注目を集めた飛来機をピックアップして紹介しました。2025年は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。新年も近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけてみませんか?