今週は、カラフルな南国気分を引き立てる特別塗装機やラトビアからの珍客、ナイトウォッチの飛来が話題になりました。他にも、賑わいをみせた2つの航空祭など、直近2024年12月6日〜12日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
12月6日・中部国際空港
ボーイング ボーイング747-400(LCF)型機 「機体記号:N718BA」
世界に4機しか存在しないドリームリフターが、3機セントレアに揃い踏みしました。稀にみられる光景で、多くの航空ファンの注目を集めました。
12月6日・羽田空港
デルタ航空 ボーイング767-400ER型機 「機体記号:N843MH」
世界でも希少な、長胴型767が羽田にやってきました。10月22日の「N832MH」以来で、今回も中国・広州への重整備に向けたフェリー途上での飛来でした。
12月6日、7日・長崎空港
ベトナム航空 ボーイング787-10型機 「機体記号:VN-A878」
ベトナムの国会議長ご一行が、長崎を訪問しました。東京への訪問後、6日に羽田空港から長崎空港へ移動。その後、7日にベトナム・ハノイへ出発しています。
12月7日・鹿児島空港
チャイナエアライン エアバスA330-300型機 「機体記号:B-18302」
通常、ボーイング737-800型機またはエアバスA321-200neo型機が投入される鹿児島〜台北(桃園)線ですが、同日のみA330-300に機材変更(大型化)されて運航しました。同社A330の飛来は、2019年以来とみられます。
12月7日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA08WJ」
7機目となるJALの新フラッグシップ、A350-1000が羽田空港に到着しました。エアバス社の製造スケジュールの都合から、8機目「JA07WJ」と納入順が入れ替わってデリバリーされています。
12月7日・関西国際空港
バティック・エア・マレーシア ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:9M-LRK」
12月5日に就航した、マレーシア観光誘致の特別塗装機「Visit Malaysia 2026 Truly Asia」が、同日運休のため最終便になった大阪(関西)〜台北(桃園)〜クアラルンプール線に投入されました。機体両側で垂直尾翼のデザインが異なっていますが、共通してマレーシアの国花“ハイビスカス”が美しく描かれています。10日と11日には、中部国際空港にも飛来しています。
12月7日・那覇空港
トキエア ATR 42-600型機 「機体記号:F-WNUJ (JA03QQ)」
トキエア3機目のデリバリーフライトが実施され、那覇空港に到着しました。3機目は既存のATR72-600型機と異なり、短胴型になっています。デリバリーフライトは12月2日から、ギリシャ・イラクリオン、エジプト・カイロ、UAE・ドバイ、インド・ハイデラバード、タイ・バンコク(ドンムアン)、台湾・台北(松山)を経由し、6日間かけて実施されました。
12月8日・那覇基地(那覇空港)
日本トランスオーシャン航空 ボーイング737-800型機 「機体記号:JA05RK & JA06RK」
第一航空 バイキングDHC-6-400型機 「機体記号:JA202D」
航空自衛隊 F-15Jイーグル戦闘機 「機体記号:42-8950」
航空自衛隊・那覇基地(沖縄県那覇市)にて、「美ら島エアーフェスタ 2024」が開催されました。民間からの参加として、日本トランスオーシャン航空の特別塗装機「ジンベエジェット & サクラジンベエジェット」や、第一航空のツインオッターなど那覇ならではの地上展示が行われました。また、第204飛行隊60周年記念塗装機のお披露目や、C-1輸送機の初号機“銀ちゃん”こと「28-1001」や、“カモノハシ”ことEC-1電子戦訓練機「78-1021」などの外来機も姿を見せました。
12月8日・百里基地(茨城空港)
航空自衛隊 T-4練習機 「機体記号:06-5790他」
航空自衛隊 F-15Jイーグル戦闘機 「機体記号:22-8930 & 52-8859」
航空自衛隊・百里基地(茨城県小美玉市)にて、「百里基地航空祭 2024」が行われました。第3飛行隊所属のF-2戦闘機による機動飛行のほか、特別塗装のF-15J戦闘機、アクロバット飛行隊「ブルーインパルス」の展示飛行が行われました。天候にも恵まれ、多くの来場者で賑わいました。
12月8日・横田基地
アメリカ空軍 ボーイングE-4B(747-200B)型機 「機体記号:73-1677」
アメリカ空軍が運用する空中指揮所機能(国家空中作戦センター)を備えたナイトウォッチ、別名「空飛ぶペンタゴン」が横田基地(東京都)に飛来しました。アメリカの国防長官が来日しており、これに関連した飛来とみられます。
12月12日・仙台空港
マレーシア航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:9M-MTO」
昨年に続き、今年もクアラルンプール発着のチャーター便が運航されています。初便には、特別塗装機「ワンワールド」が投入されました。同機は、11日にも新千歳〜クアラルンプール間のチャーター便で新千歳空港にも飛来しています。仙台空港には1月1日まで週1回程度運航されるほか、新千歳空港にも12月31日まで飛来する予定です。
12月12日・羽田空港
全日本空輸(ANA) ボーイング737-800型機 「機体記号:JA58AN」
大阪・関西万博開催を記念した特別塗装機「EXPO2025 ANA JET」が、同日の羽田〜大阪(関西)線でデビューしました。国内線の737-800投入路線で活躍します。
12月12日・成田空港
海南航空 ボーイング737-800型機 「機体記号:B-5579」
中国企業「Jinbo (锦波)」をPRする特別塗装機が、成田空港にやってきました。同機は今年9月から同塗装ですが、これが日本初飛来でした。
12月12日・羽田空港
エア・バルティック エアバスA220-300型機 「機体記号:YL-ABD」
日本ではまず見る機会の無い、ラトビアのエア・バルティックが羽田にやってきました。エアバスのA220をPRするための飛来とみられ、関係者向けにお披露目されているようです。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?