編隊飛行なしの観閲式、部隊への負担軽減の方向が鮮明に

編隊飛行なしの観閲式、部隊への負担軽減の方向が鮮明に

ニュース画像 1枚目:2021年の観閲式、YouTube中継
© 陸上自衛隊
2021年の観閲式、YouTube中継

防衛省は2021年11月27日(土)、自衛隊記念日行事「中央観閲式」を陸上自衛隊朝霞駐屯地で開催しました。2020年の航空観閲式に続き、2021年の中央観閲式も航空機による編隊飛行は実施されず、防衛省が取り組んでいる部隊への負担軽減が現れた内容となりました。観閲式は、観閲官の岸田文雄首相による大臣訓示、部隊視察、装備品展示が中心で、従来の内容は大きく変更されました。飛行したのは、陸自の要人輸送を主な任務とするEC225LPに止まりました。

自衛隊記念日行事として実施されている観閲式は、航空、陸上、海上の3自衛隊が持ち回りで毎年、開催しています。日本周辺の防衛体制、災害派遣任務など自衛隊を取り巻く環境変化から、観閲式の実施は近年、厳しい状況にあると防衛省は説明しており、2020年の航空観閲式から、過去に実施されていた内容から大きく変更され、開催されています。

2022年に海上自衛隊が主催する観閲式でも大きな変更が予想されており、この内容次第では大人数・部隊が参加し、飛行展示なども実施されない今後の観閲式の方向性が固まりそうです。

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