国土交通省航空局によると、2022年1月の日本国籍の航空機登録は、新規登録5機、抹消8機、予約登録2機でした。新規登録の民間商用機は、ありませんでしたが、注目される機体としては、川崎製BK117D-3型が警察庁に「JA634P」、ファルコン2000EX型が三井物産エアロスペースに「JA577A」として登録されています。
「JA634P」は、警察庁が川崎重工に発注した2機のうち1機目とみられ、警察関連に引き渡しされる初のD-3型です。塗装前の状態ながら、1月中に飛行が確認されています。5枚ブレードのメインローター・システムを採用したD-3型は、高高度での優れたホバリング(空中停止)性能、低騒音などで改善され、最新のアビオニクス搭載してパイロットの負荷が低減しています。
「JA577A」は、三井物産エアロスペースから今後、海上保安庁に引き渡しされる機体とみられます。日本へのフェリー時はアメリカ籍「N366FJ」で輸送され、羽田空港で確認されています。海保のファルコン2000EXは、これで6機目です。
■2022年1月 新規登録機登録日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 |
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1/5 | JA330C | つくば航空 | R44Ⅱ | 12609 |
1/11 | JA15TP | 加賀電子 | 429 | 57389 |
1/11 | JA109D | 7 HEAVEN MANAGEMENT | A109E | 11725 |
1/13 | JA634P | 警察庁 | BK117D-3 | 21031 |
1/19 | JA577A | 三井物産エアロスペース | ファルコン2000EX | 366 |
抹消された8機は、民間商用機が7機、回転翼が1機でした。民間商用機7機のうち、4機はボーイング777-200型でプラット・アンド・ホイットニーのエンジンを搭載した機体のフェリーに限定した飛行が認められたことを受け、アメリカに移されています。このほか、AIRDOの「JA601A」がアメリカ、ANAの「JA03VA」がフランスにそれぞれフェリーされています。
■2022年1月 抹消登録機抹消日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 抹消理由 |
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1/12 | JA8979 | 日本航空 | 777-200 | JET MIDWEST, INC.社へ売却 |
1/17 | JA601A | AIRDO | 767-300 | 航空の用に供さないため |
1/17 | JA03VA | 全日空商事バニラノートリーシング | A320-214 | 航空の用に供さないため |
1/18 | JA7975 | 個人 | R22Beta | 機体滅失のため |
1/27 | JA8980 | 日本航空 | 767-300 | WWTAI AIROPCO 1BERMUDA LTD.社へ売却 |
1/28 | JA709A | ANAホールディングス | 777-200 | 航空の用に供さないため |
1/28 | JA710A | ANAホールディングス | 777-200 | 航空の用に供さないため |
1/31 | JA009D | 日本航空 | 777-200 | JET MIDWEST, INC.社へ売却 |
■2022年1月 予約登録機
JA01TL
JA924H