航空自衛隊・築城基地(福岡県築上郡)は、2023年11月26日に「築城基地航空祭2023」を開催しました。晴天に恵まれ、来場した約68,000人がアクロバット飛行などを楽しみました。
会場へ入ると、2021年に岐阜基地の飛行開発実験団で退役したF-4ファントムⅡ戦闘・偵察機「機体記号:07-8429」の展示機がお出迎え。展示を前に洗機された美しい機体を見学することができました。
【関連記事:11月26日開催「築城基地航空祭 2023」、F-4ファントムⅡの展示が決定!】
オープニング・フライトでは、築城基地を拠点とする西部航空方面隊の第8航空団、第6飛行隊と第8飛行隊の合計6機による密集した隊形“ファン・ブレイク”を披露しました。続いて、芦屋基地(福岡県遠賀郡)第13飛行教育団のT-4練習機、防府北基地(山口県防府市)第12飛行教育団のT-7練習機による航過飛行、新田原基地(宮崎県児湯郡)第5航空団のF-15J戦闘機による機動飛行を実施。陸上自衛隊・目達原駐屯地(佐賀県神埼郡)西部方面航空隊・第1戦闘ヘリコプター隊から参加の、AH-64D攻撃ヘリコプターによる戦技飛行では、アパッチならではの機動力を披露しました。配備基地が限定的であることや、廃止対象であることなどからも注目を集めていました。
その後、芦屋基地の芦屋救難隊に所属するU-125救難機とUH-60Jヘリコプターによる救難展示、ウィスキーパパ競技曲技飛行チームによる競技曲技飛行に続き、航空自衛隊が誇るアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が曲技飛行を披露。冬季限定の課目「クリスマスツリー・ローパス」が行われ、ツリー隊形でたくさんのスモーク航跡を披露し、来場者を沸かせました。
海上自衛隊・岩国航空基地(山口県岩国市)のUS-2救難機による航過飛行や、イスラエルからの邦人退避でも活躍したKC-767空中給油・輸送機の地上展示など、多くの航空ファンを楽しませるプログラムでした。
年内のブルーインパルスによる飛行展示は、12月3日(日)に航空自衛隊・新田原基地(宮崎県児湯郡新富町)で開催される「新田原基地航空祭2023」、10日(日)に航空自衛隊・那覇基地(沖縄県那覇市)で行われる「美ら島エアーフェスタ2023」が予定されています。