2021年5月14日(金)に設立24周年を迎えた航空連合「スターアライアンス」。世界の加盟航空会社はスターアライアンス共通デザインの特別塗装機を運航しており、日本では加盟する全日本空輸(ANA)が5月現在、3機を運用しています。全日空(ANA)はこれまで7機のスターアライアンス特別塗装機を運航。2020年1月時点でスタアラ特別塗装機は6機でしたが、コロナ禍による退役の前倒しにより、2021年5月時点で3機に減りました。
スタアラ塗装機は、機体側面に大きく「STAR ALLIANCE」の文字がデザインされ、垂直尾翼には「スター」の星と「世界の五大大陸」をモチーフとしたスターアライアンスのロゴ・マークが描かれています。
過去1年ほどの退役では、「寂しい」「おつかれさまでした」などの声や、一部機材の退役時には機体番号(レジ)がTwitterのトレンドに入るケースも見られました。また、現在開発中でANAが注文中の新モデル「777X」シリーズのボーイング777-9型機へのスタアラ塗装を望む声も聞かれます。
現在、ANAが運航しているスタアラ塗装機は、塗装開始の早い順に、767-300ER型の機体番号(レジ)「JA614A」、737-800型の「JA51AN」、787-9型の「JA899A」の3機です。運航中のスタアラ塗装機のうち、最も古いのは「JA614A」です。2005年5月から塗装が施され、2021年ですでに16年が経過しています
次に古いのは2008年2月に塗装を開始した「JA51AN」です。
最後は2018年10月からと、スタアラ塗装歴が最も浅い「JA899A」です。
一方、すでに退役したスタアラ塗装機は、ボーイング777-200型の「JA712A」と「JA711A」、777-300ER型「JA731A」の3機です。それぞれ2020年12月、2021年1月、4月に退役、離日しました。
「JA712A」は、飛行機の墓場と呼ばれるアメリカのモハーヴェ空港に2020年12月にフェリーされました。まだモハーヴェで保管されている模様です。
2021年1月に退役した「JA711A」もモハーヴェへ。2021年4月に退役したばかりのJA731Aも、モハーヴェでまだ保管中のようです。
なお、多くの人が見たことがある上記のスタアラ塗装機のほか、ANAはスターアライアンスに加盟した1997年に、加盟記念の「スターアライアンス 初代」特別塗装機を就航させています。機材はボーイング767-300型機の「JA8290」で、当時加盟していたエアカナダやルフトハンザドイツ航空、ユナイテッド航空など9社のロゴ・マークが施された塗装機で、2001年1月まで特別塗装機として活躍しました。
塗装機種類 | 機体番号(レジ) 機種 | 運航開始日/終了日 | ステータス |
---|---|---|---|
スターアライアンス STAR ALLIANCE | JA899A
ボーイング787-9 | 2018/10/02~ | 運行中 |
スターアライアンス STAR ALLIANCE | JA51AN
ボーイング737-800 | 2008/02/16~ | 運行中 |
スターアライアンス STAR ALLIANCE | JA614A
ボーイング767-300ER | 2005/05/03~ | 運行中 |
スターアライアンス STAR ALLIANCE | JA731A
ボーイング777-300ER | 2005/01/01~2021/04/07 | 運行終了 |
スターアライアンス STAR ALLIANCE | JA712A
ボーイング777-200 | 2004/07/27~2020/12/16 | 運行終了 |
スターアライアンス STAR ALLIANCE | JA711A
ボーイング777-200 | 2004/07/01~2021/01/26 | 運行終了 |
スターアライアンス 初代 STAR ALLIANCE | JA8290
ボーイング767-300 | 1999/01/01~2001/01/01 | 運行終了 |