マレーシア航空機の捜索活動、新たな捜索体制に

マレーシア航空機の捜索活動、新たな捜索体制に

マレーシア航空のMH370便が消息不明となっている件で、マレーシア政府は北、南の捜索範囲を絞り、各国からの協力を取り付け、新たな捜索体制で活動を開始しています。ただし、発表された情報からすると、大きな進展はないようです。

衛星レーダを使った捜索については、どの衛星を使用しているかは軍事機密もあるため、明らかにされていませんが、マレーシア政府は可能な全ての衛星データを入手し、南はオーストラリアからインドネシアにかけて、北は中国、カザフスタンを限度として捜索します。また、ASEAN各国からレーダーのデータ提供を受け、こちらも再度、見直しを行います。

また、目視による捜索活動でもマレーシアも艦艇、航空機を増強します。マレーシア海軍は南方域の捜索のため2隻を追加投入します。この艦艇にはHMA.8スーパーリンクスを搭載しています。また、C-130を2機、追加で投入し、南方域の捜索を行います。

各国からの協力はアメリカ海軍からP-8ポセイドンに加え、P-3Cが再投入されます。オーストラリアからはP-3Cが3機とC-130Hで計4機、ニュージーランドはP-3CとC-130Hを1機ずつの計2機、韓国はP-3CとC-130を1機ずつの計2機、日本はP-3Cを2機とC-130Hを2機、海上保安庁のガルフストリームの計5機、アラブ首長国連邦はC-17を1機、DHC-8を1機の2機を得られています。

日本、韓国、アラブ首長国連邦の機材はマレーシアに留まり、次の指示を待ち、捜索活動にあたります。

なお、マレーシア警察が行っている捜査状況については、その進展状況について発表されていません。ただし、今回の件ではパイロットの政治信条について取り上げられていますが、これについて、「単なる政治に留まる話ではない」としてまずは不明となっている航空機、そして搭乗していた239名の安否を確認するのが先決だとしています。

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