空自のスクランブル発進、2018年度上半期は前年と同回数の561回

空自のスクランブル発進、2018年度上半期は前年と同回数の561回

ニュース画像 1枚目:空自 F-15などでスクランブルにあたる
© 航空自衛隊
空自 F-15などでスクランブルにあたる

防衛省統合幕僚監部は2018年10月12日(金)、2018年度上半期の緊急発進(スクランブル)の実施状況について発表しました。

公表内容によると、2018年度上半期のスクランブル発進の回数は561回で、前年同期と同じ回数となりました。年間で過去最多を記録した2016年度の1,168回を記録した年度に近い、上半期594回に続くハイペースでの対応でした。推定を含むスクランブル発進の内訳は、対中国機に対して345回と前年度287回から増加、対ロシア機が211回で前年度267回から減少しました。

航空方面隊別では、北海道を所管する北部航空方面隊が170回、中部航空方面隊が30回、西部方面航空隊が35回、南西諸島を所管する南西航空混成団が326回の緊急発進を実施しました。

2018年上半期の緊急発進の特徴として、推定で中国機の無人機BZK-005が東シナ海を飛行したほか、H-6爆撃機が2017年度に続き太平洋側の飛行が確認されているほか、対馬海峡を通過し日本海へ進出したY-9などの事例がありました。ロシア機では、日本海で初めてSu-35が確認されているほか、Tu-142、Il-38、Su-24など日本付近を飛行する事例が公表されています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く