スカイマークは2023年3月期決算発表のなかで、ボーイング737MAX導入の詳細について明らかにしました。現在、29機を運航するボーイング737-800型機に加え、2025年度第1四半期以降、737MAXの導入を進めます。完納となる2027年度には、現行機の退役も並行して行い、現在の29機から4機増の33機体制を計画しています。増機分は、2025年度の羽田発着枠再配分、神戸国際化、福岡の第2滑走路完成に伴う発着枠拡大を見据えたもの。日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)などのフルサービスキャリア、ピーチやジェットスタージャパンなどのLCCとは異なる、独自のポジショニング戦略を展開していくとしています。
737MAX導入の詳細については、現行機と同じ177席仕様の「737-8-MAX」と、33席増やした210席仕様の長胴型「737-10-MAX」を、リースと自社購入でそれぞれ導入。いずれも普通席のみで、過去に設置していた“シグナスクラス”や“グリーンシート”など、上級席やそれに準ずる座席は設けない。
210席仕様の長胴型「737-10-MAX」は、羽田/福岡線を中心に羽田/新千歳線や那覇線などの主要幹線へ投入を予定。座席数が19%増加することで、これまで177席仕様で取りこぼしていた需要を取り込む考えです。
■「737-8-MAX」導入時期
2025年度中 6機 - リース導入
2026年度中 確定 2機・オプション 1機 - 自社購入
■「737-10-MAX」導入時期
2026年度から2027年度 確定 2機・オプション 1機 - 自社購入
同社は、2005年から767の後継機として737-800を導入。2013年10月には33機目の「機体記号:JA73NY」を受領しました。その後、7機をリース会社へ返却し、2018年から2019年にかけて3機を導入。2019年から2024年度までは29機体制となります。