MH370便、インド洋に墜落の見方をナジブ首相が示す 衛星データから

MH370便、インド洋に墜落の見方をナジブ首相が示す 衛星データから

マレーシアのナジブ・ラザク首相は2014年3月24日、イギリス航空事故調査部と通信衛星インマルサットの情報から、消息不明になっているマレーシア航空機MH370便はインド洋、パースの西付近で墜落したとの見解を示しました。ナジブ首相は、インマルサットにより「これまで航空機事故では、実施したことのない手法で航路を追跡した」とし、マレーシアから航空機が南へ針路を向けたとの衛星データから結論に至ったことを説明しています。

また、オーストラリア・パースの2,000キロ離れた捜索域で3月24日、丸い物体と長方形の物体が確認されたことがオーストラリア首相からナジブ首相へ連絡があったことも発表されています。

捜索活動では墜落したと見られる海域で活動しているのは、オーストラリア海軍の補給艦サクセス(HMAS Success)のみですが、3月25日に中国の艦艇2隻が到着します。また、アメリカ海軍はMH370便の位置が判明した場合に備えて、ブラックボックス探知システムを現地へ輸送するよう命令が出されています。

パース拠点の航空機での捜索は3月24日から、海上自衛隊のP-3C、中国のIL-76が加わり、10機体制で捜索を行っています。3月25日も中国の2機が現地8時45分から捜索を開始し、オーストラリア空軍のP-3C、チャーターした長距離飛行ができる民間機3機、アメリカ海軍P-8Aポセイドン、海上自衛隊P-3Cで捜索を行います。

今回の新たな発表を受け、ボーイングは哀悼の意を表明。また、アメリカ運輸安全委員会(NTSB)の技術協力として、引き続き原因調査に全力を尽くすとしています。

マレーシア航空はナジブ首相の会見を受けて、墜落した777-200、機体記号(レジ)「9M-MRO」に搭乗していた乗客226名、乗務員13名、その家族に対して哀悼の意を表明しています。また、国際的な協力による捜索活動で、様々な疑問が明らかにされていくだろうとしています。

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